針はどこへ？

世にも面白い時計があったものです。
秒針どころか、長針も短針もありません。
時刻が分からない時計。キミは本当に時計なんですか？

厳密に言うと、長針も短針もあるにはあるようなのですが、
時計が勝手気ままに指したい時だけ現れては消える長針であり、
短針のようなんですね。結構わがままなヤツみたいだね～。

考えようによっては、面白いと言えるのかもしれません。
どうしても時刻が知りたければ、針が出現するのをじっと気長に
見つめるしかない。そうしてる人が数人。結構ヒマだね～。(^^;

機械だからと言って、無感情に奴隷のように扱ってきた我々人間も
ボチボチここいら辺りで胸に手を当てる必要があるのか、無いのか？
表示の自由が与えられたこの時計を見て、そんなことを考えました。

そう言えば、鉄腕アトムにはそんなお話がたくさんありましたよね。
機械に喜怒哀楽は無いのかもしれないけど、調子の良し悪しはある。
だけどそれって、本当は調子の良し悪しじゃないのかも･･･？

（羽田空港第１ターミナル、１階コンコースにて）