華燭(パート2) [暮らし]
昨日の日曜日、暑かったですねえ。
その暑い最中、ぼくはスーツにネクタイ・・・豊洲で結婚式でした。
一昨年まではポツリポツリだった結婚式、何故か最近、急に多くなりました。
相談を受けたのは、震災後の3月下旬。
4月に単身解除(地元復帰)になる人間に、わざわざ7月に東京に来いと言うのか?
そもそも何でオレなんだよ、お前の上司がいるだろ?!
「こんな時期に申し訳ありません。是非来ていただきたいんです。
航空券とホテルはこちらで手配させていただきます。何とかお願いします」
参りました。
相手もしぶといし、こちらもそう言われるのは正直言って嬉しい。
その上、そこまで言われては、もうとても断れません。
だけど、どうしてホテルなんだよ?ホテルなんか要らないよ。
それがあ・・・披露宴が4時半からだから、最終便に間に合わないんです。
はあ?月曜日を休めって言うのか?!
色々と問題を抱えた子でした。
ぼくの部署に居た時は、職場で唯一の女性の技術職。
周りの人間とは、世代が違う人のほうが圧倒的に多い。
そういう環境だから、かなりキツイことも多かったんじゃないかと思います。
だから普通の5倍ぐらい話を聞いたし、3倍ぐらい話もしたつもりです。
人間というのは難しいものですね。
ひとつ歯車が狂うと2つ目が狂うのは簡単。すると3つ目は正常に動けなくなる。
そうやって病巣があっという間に広がって行くのでしょう。
ぼくの部署に居た時に最初の試練が来て、それは何とか乗り越えたものの、
結婚を機に退職する届けが3月末に出ていました。
結婚が新たなスタートだと考えれば、これはこれで良かったのかもしれない。
少なくともダラダラとけじめの無い人生よりは数倍有意義に違いない。
・・・そう言い聞かせるしかないかな?実はそんな風に考えておりましたが、
それを吹き飛ばす彼女の笑顔と、新郎の逞しさが感じられました。
ああ、いい結婚式で良かったなあ。本当に良かったなあ。