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エース対決 ダルビッシュ vs 杉内 [プロ野球]

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(近くの公園にて 2011年7月30日撮影)

<おことわり>
プロ野球の話です。リアクションが薄いのは承知しております。
興味が無い方はどうぞスルーしてくださいまし。


オールスターも終わり、ペナントレースはいよいよ佳境に入って来た。
ホークスは相変わらず勝ちまくるが、ファイターズも容易には負けない。
普通、ホークスのような勝ち方を続けていれば、自然、首位独走になりそうなものだが、
ファイターズも物凄い勢いで勝ち続けるため、この両チームはほとんど拮抗している。
パリーグの首位争いは既にこの2チームだけの世界、サシの勝負になっている。

今日の先発は、ここまで13勝2敗のダルビッシュと、5勝3敗の杉内。
ダルビッシュの13勝はさすがと言う他はないが、杉内がここまで5勝とはどうしたことか?
エース杉内は、先発するどのゲームでも、とにかく味方が点を取ってくれない。
なぜなら、杉内が投げる試合では、相手もエースを立てて来るからだ。
だが、それはダルビッシュとて同様。杉内も承知の上だ。

今シーズン、ホークスとファイターズは、昨日を終わってホークスの5勝4敗。
昨日のゲームを勝ってやっと1つ勝ち越し、ゲーム差も1.5に広げた。
一方、ここ3年で杉内とダルビッシュが投げ合ったゲームでは、杉内の3勝4敗。
こりゃあ杉内、どうしたって気合が入らないワケがない!
試合前から、両投手には火花がバチバチ飛んでいる。

1回表のファイターズ。
いきなり、先頭バッターに四球の杉内。明らかに気合の入り過ぎだ。
バントで送られ、売り出し中の中田翔に絵に描いたようなタイムリーを浴びる。
早くも1点のビハインド。悪い流れが続くなあ、杉内。

さあ、1回裏のホークス。
今日は味方攻撃陣も、普通の試合じゃないことが分かってるようだ。
いい当たりではないが、執念のような打球がファイターズ野手陣のいないところに飛ぶ。
小久保のライト“ゴロ”まで出て、すぐさま同点!

2回以降は、両投手ともに気持ちのこもった投球が続く。
これは貧打戦ではない。久しぶりに見る投手戦である。
チャンスらしいチャンスがないまま、試合は終盤へ。

7回裏、ホークスの攻撃。
ワンナウト後にヒットで出た長谷川を明石が送り、2死2塁。
9番山崎のところで、代打は内川!場内は最高潮の盛り上がりだ!!
だが、気合十分のダルビッシュと病み上がりの内川では、勝負は見えている。
外角のボールになる変化球に、内川のバットは止まらなかった。仕方ない。

1対1、膠着状態のまま、試合は8回のホークス。
先頭打者の川崎が、三遊間に悩ましい打球を浴びせる。
3塁手の小谷野は最高の守備を見せるが、間一髪、川崎の足が速く、1塁はセーフ!
本多が送って1死2塁。1点勝負なのは分かっている。今日2安打の松中をどうする?

松中の気合は十分だ。
くさいコースを誘いまくるが、松中のバットはピクリともしない。
調子は明らかに上向いている。結局、松中は歩き、1死1,2塁。
さあ、初回に唯一の打点をあげた小久保に回って来たぞ!

1死1,2塁で打席に入る小久保。
その眼光は鋭く、血走ってさえおり、珍しくダルビッシュを睨みつけている。
その初球。神経をすり減らした中、ここまでで既に140球を投げていたダルビッシュ。
外角低目を狙った変化球がやや曲がり過ぎ、遠く低くなり過ぎた・・・ワンバウンド!
その瞬間、キャッチャー大野がわずかにボールを見失う・・・走者はそれぞれ進塁、2,3塁!

続く2球目。ダルビッシュにはもう直球以外、投げる球がなかった。
ダルビッシュ渾身の直球をイチニのサンで捕らえた小久保の打球は、やや振り遅れ気味に
ドライブがかかったようなライナーでセンター前に落ちた。
3塁ランナーに続いて2塁ランナーも生還!3対1!!

振り返れば、小久保への初球がこのゲームを決めた1球だったという気がする。
ダルビッシュは瀬戸際に追い込まれ、小久保は気楽に外野フライ狙いに切り替えられた。
最後の最後は、ホークスファンを忘れて勝負だけに没頭する自分がいた。
いやあ、やっぱりプロ野球は素晴らしい。
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