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小さなこと [暮らし]

左衛門さんのお話です。
左衛門と言えば「博多ぶらぶら」ですが、何だか今日のヤツは、ちょいと様子がおかしい。
黒いはずのこしあんが・・・何なんだ?どうしたんだ?この緑色は??

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そうなんですね。
これは期間限定、特別仕様「ずんだの博多ぶらぶら」。
昨日、九州自動車道の古賀SA(上り線)で偶然発見し、さっそくレスキューしてみました。(笑)
1月下旬から古賀工場で製造中らしいのですが、まだ一部店舗のみの取り扱いのようです。
だからなのか、それ以外の理由なのか、不思議にも左衛門さんのHPにも出ていません。
どうしてなんだろ・・・?

ま、だけど、そんなことはどうでもよろしい。
ぼくが言いたいのは、そんなことじゃありません。
中に入ってたメッセージカード↓なんですよね、見て欲しいのは。
(見にくい時は、クリックして拡大して見て下さい!)

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この支援活動、左衛門さんは謙虚に「小さなこと」と仰り、自社のHPにも掲載されない。
だけど、これ、ぼくは決して「小さなこと」じゃないと思えて仕方ないんですよね。
普通の「博多ぶらぶら」よりも1割高いけど、西方沖地震の恩返しならば安いもの。
何よりも、これが細々とでも被災地支援に繋がるのであれば、とても嬉しい。
そして極めつけは・・・これ、旨い。^^;

最後の行に書かれている、一緒に応援して行こうという企業スタンス、見事です!
我が家はそんな左衛門さんが大好き。だから、ずーっと応援しますよ。
もし、おふくろが生きてたら、絶対にそう言うはずだしね。^^

***  ***  ***  ***  ***  ***  ***  ***  ***

■蛇足~福岡県西方沖地震の日(2005年3月20日10時53分ごろ発生)

 当日は休日でした。
 しかし何故か、そんな休日に同僚と2人、JR博多駅にほど近い10階建ての9階にある
 オフィスに出勤しておりました。そしてその時刻、10時53分を迎えます。

 公式に発表されている震度は「5弱」。
 その後に東京で経験した東日本大地震の「5強」よりも小さな数字ですが、実感した
 揺れの大きさだけを言えば、この西方沖地震のほうがはるかに強く感じられました。
 推測に過ぎませんが、恐らくビルが古いため、揺れが増幅されたものと思われます。
 その点、東京のビルはまだ新しく、近代的な免震構造の建築物でした。

 まるで遠くからダンプカーが迫り来るが如き、威圧的で未知なる音と振動でした。
 当然ですが、建物の9階にダンプなど、そんな物が来るはずもありません。
 始めの内は何事か?という疑問だったものが、一瞬の内に恐怖本能に変わりました。
 何かにつかまっていないと、とても自分の姿勢を維持できないぐらいの強い横揺れです。
 恥しいことに、未体験の恐怖心からか、机の下に身を潜める発想さえ生まれません。
 ただただ意味もなく、机の端っこを懸命に握って離さない自分の姿がありました。

 窓ガラスが凄い音をたてながら揺れています。これは割れるな。
 それよりも、このまま揺れ続けたら、ビルが倒壊するんじゃないか?
 もし倒壊し始めたら、どこにつかまれば良いだろう・・・
 あり得ないことですが、一瞬、そんな馬鹿なことが脳裏をかすめるほど気が動転しました。

 書庫、図面ケース、ロッカーの扉が勝手に開いて、中のファイルや図面が床に落ちます。
 バタンバタン、ドサッ、バーン!
 視野には入っておりますが、為す術はありません。と言うか、まったく身動きができません。
 まったく無力だなあと思いました、人間って。

 しばらくして、ようやく揺れは収まりました。
 しかし、2人とも茫然とするばかりで、すぐに言葉を発することは出来ませんでした。
 「怖かったねえ・・・」
 最初のその言葉が出て来るまで、1分以上は沈黙だったと思います。

 手分けして、すぐに各現場の状況確認を始めました。
 しかし、まず携帯電話回線がパンク。続いて固定電話回線もビジー状態に。
 音声電話回線の帯域が規制で狭められる中、ウェブ回線はしぶとく生き続けていました。
 程なくして社内イントラで災害掲示板が立ち上がり、刻々と状況報告が上がり続けました。
 ウェブ回線は災害には極めて強し!
 この経験は、後の大震災の時には非常に役立ちました。
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