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おふくろの玉子焼き [昔話]

今年もまた2月10日がやって来ました。
ぼくにとって大切なおふくろの命日、もう28回目(29回忌)になりました。
今日はしばしおふくろを思い出して、何か書こうと思います。

28年前、1986年(昭和61年)の2月10日―
その日は未明から降り続いたみぞれ混じりの雪が、道路一面を覆い尽くしていました。
身も心も凍えるほど寒かった・・・そんな心像風景が今も焼き付いています。

28年も前のことです、86年の2月と言われてもピンと来る方はおられないでしょう。
その頃の出来事の中で最もセンセーショナルで記憶に残っているもの・・・
それはこの2週間前に起きた、スペースシャトルチャレンジャー号の空中爆発事故。
(後に空中「爆発」ではなく、空中「分解」だと判明しました)
この事故については決して忘れられないエピソードがあり、それゆえチャレンジャー号の
この壮絶な事故だけは、一生忘れることはないと思います。

IMGP0093.JPG
(今日はおふくろが大好きだった和菓子のお供えがあがっていました)


小城羊羹の本場で育ったからか、おふくろはとにかく甘いものが大好きでした。
だから砂糖の使用量も必然的に多かったのかなあ?
昔、スーパーの売り出しとかで、必ず並ばされて買わされたのが砂糖でした。
最近じゃほとんどその存在を見掛けないけど、砂糖は一体どこへ行ったのでしょう?(笑)

ところで皆さんのご家庭では、玉子焼きは何味でしょうか?
砂糖味ですか? それとも塩味?
中学、高校とおふくろが作ってくれた弁当に入っていたのは、砂糖味でした。
さすがに高校の中盤からは砂糖味は嫌になり、目玉焼きに変更してもらいましたけど。

ぼくにとって玉子焼きと言えば、おふくろが作ってくれる玉子焼きでした。
社会人になるまで、それは疑うべくもなく、イコール砂糖味というのが言わば「常識」でした。
だから言っちゃナンだけど、玉子焼きは嫌いじゃなかったけど、あまり好きでもなかった。
ところが、カミさんが作って来た玉子焼きは青ネギ入りの塩味で、これがまた旨かった!
おお、世の中にこんな玉子焼きが存在するのか?!(←大げさ)

ある意味、これはカルチャーショックのひとつだった気がします。
これを機に、玉子焼きに対するイメージがガラッと変わったといっても過言ではない・・・
決して誇張ではなく、率直にそう感じました。
それまでやや敬遠気味だった玉子焼きが、グッと魅力的に変わったように思いました。
だけど、そういうぼくの態度を、おふくろは快く思っていない感じでした。
おふくろは甘い玉子焼きが好きだったのだから、それは当然かもしれませんけどね。

おふくろの甘~い玉子焼き、久しぶりに食べてみたい気がするなあ。
作ってくれよ、おふくろ!^^ゞ
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