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佐々木朗希 完全試合達成! [プロ野球]

この記事の前に本来書くべき記事があるのですが、
こんな凄いことが起こってしまっては、こちらを優先せざるを得ない。
というわけで、興味の無い方はどうぞスルーされて下さい。
これは自分用の記録のようなものですから。

          ***

物凄いことが起こった。
1994年5月に槙原寛己(読売)が対広島7回戦で達成して以来、
28年ぶり通算16人目の完全試合、快挙達成である。
しかし、凄いのはそれだけではない。
13連続三振(凄まじい新記録!)、そして19三振奪取(これも凄いタイ記録)。
これまでの完全試合も凄い内容だったと思うが、佐々木朗希のこの記録は
本当にただただ脱帽するしかない。
ロッテはこの逸材を見事に開花させたなあ。凄いよ本当に。


今日は、実は西武vsソフトバンクを観ていた。
ところが、実に間延びした凡戦でまったく面白くない。
一方、速報によれば、ロッテvsオリックスでは佐々木朗希が途中10人連続
三振の日本記録を塗り替える快投を見せていると言う。
これはもう、西武vsソフトバンクなんか観てる場合じゃないでしょう(笑)。
てなわけで、途中から観戦対象をチェンジ^^;

観はじめたのは、6回表から。
佐々木朗希は1回のツーアウトから5回終了まで、延べ13人の打者を
全員三振に仕留めているという。
解説の有藤さんが言ってました・・・
「マンガの世界の話ですよ、こんなの」
・・・(笑)

さて、6回表。
オリックスの攻撃は紅林からだったが、簡単に初球を打って
平凡なセンターフライ。
定位置よりやや前進、そしてライトよりの飛球だった。
後になって分かったのだが、この打球がこの試合で最も遠くまで
飛んだ当たりだった・・・というのだから本当に恐れ入る。
この試合、外野に飛んだ飛球は2つだけ。
ひとつが上の紅林のセンターへの凡フライ。
そして、残るもう一つが7回先頭の後藤のライトフライだ。
しかしこの後藤の当たりは、無理に右打ちしたような擦った当たりで
一瞬セカンドが取るかも?という程度の勢いのない打球だった。

ぼくが観はじめた6回以降、12アウトの内訳は・・・
・凡フライ3(センター、キャッチャーファウル、ライト)
・凡ゴロ3(セカンド、サード、ショート)
・残りは全部三振・・・6
フライは本当に凡フライ。
ゴロはただ当てただけの凡ゴロばかり。
野手の正面をつく不運なヒット性の当たりなどは皆無であった。

佐々木朗希の投球内容.jpg
(日刊スポーツより転載)

圧巻だったのは、吉田正尚の第3打席だったと思う。
7回表、先頭の1番後藤はセンターフライ(前述)で1アウト。
(後藤には3-0になり、場内がざわついたが何とか凌いだ)
続く2番バレラも、三振を怖がってただ当てただけという感じ、
まったく力のないセカンドゴロで2アウト。
さあ、この試合まで今シーズン三振は1つだけだったというのに、
今日は佐々木朗希の前に第1打席、第2打席と連続三振の主砲吉田。
その上この試合、既にロッテ6-0オリックスと勝敗は決している。
だとすれば、吉田が考えることはただひとつ。
バット一閃、センターからライト方面へのオーバーフェンスだ。
ぼくは、かたずを飲んで見守った。

佐々木朗希、ここまでの投球数80。最高のペースだ。
吉田への初球、キャッチャーの構えはアウトロー。
佐々木の投球はやや内寄りだったが十分に低かった。
162キロのストレートは見逃しストライクで、0-1。
2球目、キャッチャーの構えは初球とまったく同じところ。
だが佐々木の投球、今度はちょっと引っ掛かった。
コースは真ん中より、そしてプレート上でワンバウンド。
佐々木も勝負どころだと力が入っているのが分かる。
159キロのストレートはもちろんボールで、平行カウント1-1。
さあ、3球目はどこに来る?
キャッチャーはまたしてもアウトロー。
160キロのストレートはわずかに外にハズレ、ボール。
カウントは2-1、バッティングカウントになった。
さすがの佐々木朗希もちょっとピンチか?!

ここまでの投球、狙いは3球とも全部外角よりのストレートで2-1。
そろそろ目先を変えて来そうな雰囲気がアリアリだ。
佐々木はどこに何を投げるのか?
勝負の4球目、キャッチャーは内寄りにポジションを変える。
インコース低めにフォークのつもりがやや高く入った。
吉田のバットは待ってましたとばかりに反応して一閃!
当たればライトの場外まで飛んで行きそうな豪快な振り!!
しかし吉田も力が入ってる、残念無念の空振りだった。

ストレートが3球続き、4球目がフォークで2-2。
さあ、泣いても笑っても次のタマが勝負だろう。
次で仕留めきれなければ、恐らく四球になるのではないか?
どうする? ロッテバッテリー!!
外よりのストレートか? それともインコースに落とすか?
無難に行くなら外角ストレート、勝負したいなら内角フォーク??
この試合、最大の1球になるのは間違いない。
さあ、運命の5球目・・・
キャッチャーはススっと内寄りにポジションを変えた。
インコースにズバッとストレート、163キロ!
吉田のバットはピクリとも動けず、見逃し・・・三振!!
見事としか言いようのない素晴らしい投球であった。

佐々木朗希vs吉田正尚 第3打席r.jpg
(吉田への最後の5球目 ベースボールLIVE スクリーンショット)


甚だ蛇足になるが、影のヒーローはキャッチャー松川だと思う。
ご存じ、市立和歌山高の21年ドラ1バッテリーのキャッチャーだ。
キャッチャーというポジションはポッと出の新人が務められるほど
生易しいポジションではないが、ルーキーにしてこの時期に
ゲームに先発出場するだけあって本当に図抜けている印象を持った。
ロッテは怖いと思っていたが、やっぱり思ったとおりだ。

著しい蛇足その2。
今日の完全試合について思うこと。
①ゾーンの中の適度の荒れ球
 少なくとも6回以降において、コントロール抜群という感じでもなかった。
 ゾーンの中で適度に荒れていたように思う。
②信じられない球威
 終盤になっても160キロ台を連発できる身体能力には驚くしかない。
 更に、140キロ台後半のフォークなんて信じられない。
 まだ細いが、この上、磨きをかけられたら手も足も出ないのではないか?
③相手がセコイ野球をしないオリックスだった
 コツコツ当ててくる相手だったら、ひょっとして・・・とは思う。
 その点、オリックスは力の勝負が基本のチーム。
 ましてコロナで主力も欠けており、この結果はやむを得ないのかも?

いやあ、だけど本当におめでとう!
いいモノを魅せてもらった、充実の日曜日でした!!

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