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名人戦 宿命の対決(パート2) [将棋]

羽生 vs 森内の名人戦が終わりました。
羽生名人から見て、3連敗後の3連勝で迎えた最終第7局。
結果は森内挑戦者が勝ち、見事、名人に返り咲きました。

今日は夕方から、勝負の行方が気になって仕事にならなかった。
仕事中にチラチラ見たりしたものの、もちろん凝視する余裕はない。
よし、こんな日は早く帰って、気の済むまでじっくり見よう!

19時には帰り着き、着替えもそこそこに封じ手以降をじっくりと。
いやあ、そうですか。おお、なるほど~。え?何でそうなるの?
・・・などと、独りごとを言うのが無類の楽しみであります。

それにしても、この2人の勝負は本当に清々しい。
無論、2人とも「勝ち」を目指して立ち向かってるのは間違いない。
だけど、羽生 vs 渡辺戦のようなテクニック&駆け引き的要素に薄い。
あくまでも、剛直球森内 vs かかって来んかい羽生の戦い。
見応えなんて、そんな生易しいモンじゃない。

今日は珍しく、羽生名人の往生際が悪かった。
ヘボ100%のぼくでさえ、勝ち目がないのが分かったぐらいだったから、
羽生名人が分からないはずがないのに、最後の最後まで投げなかった。
最後の数手は、ちょっと痛いぐらいだったなあ。
それだけ失いたくないタイトルだったということなんでしょうね。

今頃はインタビューやってる頃かなあ?
運が良かっただけです・・・なんて、いつもの森内節なのかなあ?
ずっと苦しい将棋でした。また頑張ります!・・・羽生さんもこれだろうなあ。
この2人、将棋以外ではキバを剥くことがありませんから。
タマには吠えたって、ガッツポーズぐらいしたっていいのに。

どちらが勝っても拍手したかったけど、森内新名人に盛大な拍手を!
フルセットで敗れはしたものの、羽生前名人の執念にも惜しみない拍手を!
今回も楽しませてくれて、ありがとう!
第一級のドラマを本当に本当にありがとう!!
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tamanossimo

ここにもドラマがあるのねぇ!?・・・
by tamanossimo (2011-06-22 23:10) 

song4u

tamaちゃん、コメントありがとう!

将棋に限らず、人間が人間と戦うわけですから、
そこには必ずドラマが生まれるのではないか?
・・・かように考えるところでありますが、
この2人の場合には、そんなの抜きに引き込まれますねえ。

何と言えばいいのかなあ?
ひとことで言うと、2人とも真摯の塊なんですね。
真摯が人間の形をして服を着てるわけです。
ぼくは本当に好きです、この2人。特に森内さん。
できれば戦って欲しくなかったけど、得てしてそんなもの。

tamaちゃんだって、ぼくがやっと単身赴任解除になったら、
その途端にリサイタルなんだもんなあ。
そんな殺生な!(^^;
by song4u (2011-06-22 23:39) 

rtfk

息子ふたりが将棋好きなので・・・私はまったくやりませんが^^)
確か夏に羽生さんが広島に来るとかで見に行くと鼻息荒く
語っていました。。。付き添いさせられるんだろうなぁ(^w^)
by rtfk (2011-06-23 08:55) 

mag

年取らなきゃ判らない事あるよねぇ〜〜

大昔
谷川vs羽生の時もありましたねぇ〜〜
なんか、顰蹙が見え隠れした様な・・・・・・・。
by mag (2011-06-23 09:16) 

ふぢた

羽生さんというと
公文式と奥様が元タレントでおにぎり屋さんしか思い浮かびません。
すみません~
by ふぢた (2011-06-23 15:07) 

enpoko

将棋のルールはわかりません。
でも、棋士のドキュメンタリーとか見るの大好きなんです。
先の先の先を読みながら、勝負に挑む棋士の姿に
ちょっとした憧れがあります。

数年前に中山競馬場の
有馬記念に行ったとき、渡辺さんを
見かけたことがあります。
渡辺さん、競馬相当お好きなようですね。


by enpoko (2011-06-23 17:39) 

song4u

皆さん、こんばんは。
こんな偏った記事に、たくさんのnice!ありがとうございます!
気を使わせてしまって、ごめんなさいね~。^^;

■rtfkさん

付き添い係、何なら代わりましょうか?(笑)
将棋界の大きな悩みのひとつは、ファンの世代層が偏ってること。
早い話が、若い層が細いんですね。これは一大事!!

でも、お二人とも将棋ファン?
おお!何て素晴らしい家庭なのでしょう!!
羽生さんは指導対局にも積極姿勢ですから、見るだけじゃなく
何か接点が持てたらいいですけどね~。

■mag姉さん

>顰蹙

正直言って読めませんでした、この字。
ワープロだから変換されるけど、絶対書けないなあ、こんな字。

で、ひんしゅくって、ひょっとして上座事件のことでしょうか?
もしそうだったら、その時の対局相手は中原さんでした。
中原さんが名人位から陥落して前名人、羽生さんは四冠でした。
その状態で行なわれたA級順位戦で、事件は起こりました。
羽生さんが、将棋会館(対戦場所)の上座に陣取ったんですね。

当時は非難轟々でした。生意気なヤツだ、って。
でも、羽生さんは実に冷静だった。
やっぱり、当時から器が違ってたんですね。
しみじみそう思いますよ。

■ふぢたさん

それだけ知ってりゃ大したモノ!!
奥さん(畠田理恵さん)、おにぎり屋さんなの?
全然知らなかった!^^;

タイトルを取ると(防衛も)「就位式」というのがあるんですね。
認定書が渡され、そのタイトルに付くことを認めるパーティーみたいな
ものなんですね。そこで一度だけ、お目に掛かったことがあります。
めちゃくちゃきれいな人でした!

■enpokoさん

3年ぐらい前の「情熱大陸」。
渡辺竜王が初代の永世竜王位に就いた時のドキュメントでしたが、
これが非常に秀逸な出来映えでした。
ここまでよく撮らせてくれたなあ・・・と思いました。

その時の状況(渡辺が3連敗から4連勝・・・百年に一度と言われた)
と今回が第六局までは同じ軌跡で、羽生さんがこのまま一気に4連勝
して名人位を守るのではないか・・・第七局前はそんな下馬評でした。

渡辺竜王の競馬好きは有名ですね。
件の「情熱大陸」でも、海外対局(パリ)時にも競馬場に足を運んで
勝ってました。そこで、ひとことポツリが面白かった。

「こんな所で運を使い果たしちゃ駄目だなあ」
by song4u (2011-06-23 23:13) 

mag

兄さんへ
かけない日本語は多いよ
薔薇もかけない(笑)

あれ?
そういう話じゃなくて
挨拶するしないみたいな・・・・。

中原さんともそういう事があったんですか〜〜
知らんかった(〜〜)
ふ〜〜ん
冷静ね・・・・・。
というより、中原さんは数に入ってなかったのかもね(爆)

文脈から
兄さん
羽生さん好みなのね
 


by mag (2011-06-23 23:30) 

monta

こんばんは。
song4uさんは将棋もされるのですね。多趣味で楽しそうですね。
子供のころに町内会でやっているようなおじいちゃん達がいっぱいの
将棋クラブに通ってましたが開花せず(><)
by monta (2011-06-23 23:36) 

ポルン

騎士の頭の中ってどうなっているのでしょう?

あんなに先が読めたらいいですよね。
by ポルン (2011-06-24 07:22) 

song4u

あ~、暑~~い!!
もうヘロヘロだあ~~。
昨日まではエアコン無しで頑張ったけど、もうダメ~~。
まだ6月だと言うのに、いったい何なんだ、この暑さは~~。
おまけに台風まで来てるって言うじゃないか~~。
小笠原諸島が世界遺産に登録されたらしいけど、
そんなことよりもこの暑さのほうを先にどうにかしてくれ~~。

今夜はエアコンが止まったら、途端に目が覚めそうだ。
つけっぱなしにしたら、今度はノドをやられそうだし。(虚弱体質)
第一、こんなに暑いのに、まだ梅雨明けしてないってのは
一体全体どうなってるんだ!
暑い上に雨にまで降られたら、もう踏んだり蹴ったりじゃないか!
・・・(以下、見苦しいので省略)

■mag姉さん

文字を書かなくなって久しいから、全然字が書けません。
これは人間として恥ずべきのみならず、日本人としても極めて
由々しき事態なのではないか?
最近、字を書くと指が痛くなります。
・・・ったくなあ。もうここまで来ると、どうしようもないね。

羽生さんはね、ご本人は明確に仰らないみたいなんだけど、
ぼくはこう推測しますよ。
大先輩への礼節を重んじたいものの、それをタイトルの重みと
引き換えにしてはならない。タイトルの重みとは、それぐらい
掛け替えの無いものであるし、守らねばならないものである。

■montaさん

羽生さんは言われました。
「どんな場面でも、最善手はひとつしかない」

将棋ほどの多面的理論性(どんな考え方も拒否しない)や、
展開の幅の広さ(驚くような展開が、予想しないほど至近距離にある)
を持つマンツーマンのゲームは、他には無いと思います。
そこに人間的な思惑や感情、気合や焦燥などが織り交ぜられる。
これで面白くないはずがありません。

しかし、montaさんがクラブに通われてたなんて!
これはちょっと新鮮な驚き!!
ひょっとしたら、ひょっとしたかもしれなかったのに!!^^

■ポルンさん

棋士の頭の中はですね、たくさんのパラパラ漫画が詰まってる
(羽生さんの本に書いてあった)んだそうですよ。
つまり、場面場面を自分の感覚の中でパターン認識してる状況に
近いのではないかと推測されます。

先を読む前に、局面を見た瞬間に「よし!」と感じたり、「駄目!」と
察知したりするそうです。
その感覚を頼りに、真剣に読むスジ(有望なスジ)については、
ストレートに30手前後、枝分かれするとその10倍の300手前後を
読むのだそうです。(タイトル戦などの持ち時間の長い将棋の場合)
by song4u (2011-06-24 23:45) 

そらへい

将棋のことはさっぱりわかりませんが
将棋のことを知っておられるsong4u さんが
プロの真正面の戦いを楽しんでおられる様子が
よく伝わってきました。
感想を読んでいると、スポーツの対戦に似ているようで
先夜の伊達vsビーナス戦を思い出しました。
by そらへい (2011-06-24 23:46) 

mymy

私、子供の時は新聞の将棋欄を毎日見てる気色悪い子供でした(爆)。
小さい時は変な手を次々繰り出して大人をばたばた倒す将棋少年だったんですが…。そんな事は無かった事になってますね(笑)。

前置きが長かったですが、そんな私は羽生さんが好きです!
youtubeで羽生さんの過去の名場面を見ると痺れますねぇ。
…えっ、アンケートじゃなかったの?
by mymy (2011-06-25 00:48) 

song4u

■そらへいさん

さすがに核心を突いて来られますね!
勝負の世界は、それはそれは本当に厳しいです。
戦術、戦略はあるものの、基本的には自分の力量だけが頼り。
それ以外に頼るものは一切ありません。
ぼくたちのように会社のバックボーン、それまでの実績などで
ある程度カバーできてしまう世界とはまったく異質の世界だと
ぼくは思っています。
だからこそ、ギリギリの勝負には感動しますよね。
本当に凄い、凄まじい世界だと思います。

件の一戦、ぼくも見ました。
伊達さんは一旦引退されて、それからまた復活された。
その復活のされ方が、何と言うのか、以前の現役時代よりも
一段と凄みを増しているようにも感じられ、ただただ驚嘆と
言いますか、思わず見とれてしまいます。

伊達さん、命を削って戦う勝負の世界に存在し続けるのに
限界を感じて、一旦は引退されたのだと思います。
しかし、元々、昔からハートの強い彼女のこと、次第に自分の
力だけで白黒をつける純粋な世界に、もう一度戻ってみたいと
思われたのでしょう。
以前からパワーで圧倒するというよりも、丁寧なラリーの中で
得意のライジングボールで相手のミスをつくゲームスタイルが
彼女の持ち味だったから、ナブラチロワやグラフなんかと比べて
現役復帰の可能性は高かったのかもしれませんけどね。

本当に凄い人ですね、伊達さんって。
彼女のゲームは、そのまま彼女の人生観という気がします。
彼女がゲームを続ける限り、応援したいと思います。
by song4u (2011-06-25 09:58) 

song4u

■mymyさん

ぼくも新聞の将棋欄は大好きです。
棋戦を掲載している夕刊は日経だけだから、主にそのために
夕刊は日経を駅売りで買ってます。
経済記事はおまけ読みデス。^^;

羽生さん、一般人はもちろんですが、プロ棋士の中でも
憧れの存在のようです。勝負の結果以前って感じですよね。
まあ、当然と言えばそれまでの話だと思うけど。
でも、もうボチボチ羽生さんに取って代わる棋士が出て来なければ
いけないと思います。
一番近いのは、やっぱり渡辺竜王でしょうかね?
by song4u (2011-06-25 10:09) 

yakko

お早うございます。お越し戴きアリガトウございます。<(_ _)>
by yakko (2011-07-01 08:27) 

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