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佐々木朗希 完全試合達成! [プロ野球]

この記事の前に本来書くべき記事があるのですが、
こんな凄いことが起こってしまっては、こちらを優先せざるを得ない。
というわけで、興味の無い方はどうぞスルーされて下さい。
これは自分用の記録のようなものですから。

          ***

物凄いことが起こった。
1994年5月に槙原寛己(読売)が対広島7回戦で達成して以来、
28年ぶり通算16人目の完全試合、快挙達成である。
しかし、凄いのはそれだけではない。
13連続三振(凄まじい新記録!)、そして19三振奪取(これも凄いタイ記録)。
これまでの完全試合も凄い内容だったと思うが、佐々木朗希のこの記録は
本当にただただ脱帽するしかない。
ロッテはこの逸材を見事に開花させたなあ。凄いよ本当に。


今日は、実は西武vsソフトバンクを観ていた。
ところが、実に間延びした凡戦でまったく面白くない。
一方、速報によれば、ロッテvsオリックスでは佐々木朗希が途中10人連続
三振の日本記録を塗り替える快投を見せていると言う。
これはもう、西武vsソフトバンクなんか観てる場合じゃないでしょう(笑)。
てなわけで、途中から観戦対象をチェンジ^^;

観はじめたのは、6回表から。
佐々木朗希は1回のツーアウトから5回終了まで、延べ13人の打者を
全員三振に仕留めているという。
解説の有藤さんが言ってました・・・
「マンガの世界の話ですよ、こんなの」
・・・(笑)

さて、6回表。
オリックスの攻撃は紅林からだったが、簡単に初球を打って
平凡なセンターフライ。
定位置よりやや前進、そしてライトよりの飛球だった。
後になって分かったのだが、この打球がこの試合で最も遠くまで
飛んだ当たりだった・・・というのだから本当に恐れ入る。
この試合、外野に飛んだ飛球は2つだけ。
ひとつが上の紅林のセンターへの凡フライ。
そして、残るもう一つが7回先頭の後藤のライトフライだ。
しかしこの後藤の当たりは、無理に右打ちしたような擦った当たりで
一瞬セカンドが取るかも?という程度の勢いのない打球だった。

ぼくが観はじめた6回以降、12アウトの内訳は・・・
・凡フライ3(センター、キャッチャーファウル、ライト)
・凡ゴロ3(セカンド、サード、ショート)
・残りは全部三振・・・6
フライは本当に凡フライ。
ゴロはただ当てただけの凡ゴロばかり。
野手の正面をつく不運なヒット性の当たりなどは皆無であった。

佐々木朗希の投球内容.jpg
(日刊スポーツより転載)

圧巻だったのは、吉田正尚の第3打席だったと思う。
7回表、先頭の1番後藤はセンターフライ(前述)で1アウト。
(後藤には3-0になり、場内がざわついたが何とか凌いだ)
続く2番バレラも、三振を怖がってただ当てただけという感じ、
まったく力のないセカンドゴロで2アウト。
さあ、この試合まで今シーズン三振は1つだけだったというのに、
今日は佐々木朗希の前に第1打席、第2打席と連続三振の主砲吉田。
その上この試合、既にロッテ6-0オリックスと勝敗は決している。
だとすれば、吉田が考えることはただひとつ。
バット一閃、センターからライト方面へのオーバーフェンスだ。
ぼくは、かたずを飲んで見守った。

佐々木朗希、ここまでの投球数80。最高のペースだ。
吉田への初球、キャッチャーの構えはアウトロー。
佐々木の投球はやや内寄りだったが十分に低かった。
162キロのストレートは見逃しストライクで、0-1。
2球目、キャッチャーの構えは初球とまったく同じところ。
だが佐々木の投球、今度はちょっと引っ掛かった。
コースは真ん中より、そしてプレート上でワンバウンド。
佐々木も勝負どころだと力が入っているのが分かる。
159キロのストレートはもちろんボールで、平行カウント1-1。
さあ、3球目はどこに来る?
キャッチャーはまたしてもアウトロー。
160キロのストレートはわずかに外にハズレ、ボール。
カウントは2-1、バッティングカウントになった。
さすがの佐々木朗希もちょっとピンチか?!

ここまでの投球、狙いは3球とも全部外角よりのストレートで2-1。
そろそろ目先を変えて来そうな雰囲気がアリアリだ。
佐々木はどこに何を投げるのか?
勝負の4球目、キャッチャーは内寄りにポジションを変える。
インコース低めにフォークのつもりがやや高く入った。
吉田のバットは待ってましたとばかりに反応して一閃!
当たればライトの場外まで飛んで行きそうな豪快な振り!!
しかし吉田も力が入ってる、残念無念の空振りだった。

ストレートが3球続き、4球目がフォークで2-2。
さあ、泣いても笑っても次のタマが勝負だろう。
次で仕留めきれなければ、恐らく四球になるのではないか?
どうする? ロッテバッテリー!!
外よりのストレートか? それともインコースに落とすか?
無難に行くなら外角ストレート、勝負したいなら内角フォーク??
この試合、最大の1球になるのは間違いない。
さあ、運命の5球目・・・
キャッチャーはススっと内寄りにポジションを変えた。
インコースにズバッとストレート、163キロ!
吉田のバットはピクリとも動けず、見逃し・・・三振!!
見事としか言いようのない素晴らしい投球であった。

佐々木朗希vs吉田正尚 第3打席r.jpg
(吉田への最後の5球目 ベースボールLIVE スクリーンショット)


甚だ蛇足になるが、影のヒーローはキャッチャー松川だと思う。
ご存じ、市立和歌山高の21年ドラ1バッテリーのキャッチャーだ。
キャッチャーというポジションはポッと出の新人が務められるほど
生易しいポジションではないが、ルーキーにしてこの時期に
ゲームに先発出場するだけあって本当に図抜けている印象を持った。
ロッテは怖いと思っていたが、やっぱり思ったとおりだ。

著しい蛇足その2。
今日の完全試合について思うこと。
①ゾーンの中の適度の荒れ球
 少なくとも6回以降において、コントロール抜群という感じでもなかった。
 ゾーンの中で適度に荒れていたように思う。
②信じられない球威
 終盤になっても160キロ台を連発できる身体能力には驚くしかない。
 更に、140キロ台後半のフォークなんて信じられない。
 まだ細いが、この上、磨きをかけられたら手も足も出ないのではないか?
③相手がセコイ野球をしないオリックスだった
 コツコツ当ててくる相手だったら、ひょっとして・・・とは思う。
 その点、オリックスは力の勝負が基本のチーム。
 ましてコロナで主力も欠けており、この結果はやむを得ないのかも?

いやあ、だけど本当におめでとう!
いいモノを魅せてもらった、充実の日曜日でした!!

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【期間限定】涙のアンチホークス宣言 [プロ野球]

100%個人的な記録です。
賢明な諸兄はスルーしていただきますようお願いいたします。

             ***

明日から始まるCSを前に、ぼくは意を決してここに宣言する。

■ある時期が来るまで、ぼくは心を鬼にして、アンチホークスを貫く。
 なお、「ある時期」についての詳細説明は行わない。
 「ある時期」は今季終了後かもしれないし、来季以降かもしれない。
 それはぼくにも分からない。

ということで、明日から始まるCSはホークスの対戦相手を応援する。
気が向けば、対戦チーム側目線で見た試合の記録を書き残すかもしれない。
ま、しかしそれは気分次第のお遊びのようなものだ。

CSで見事ホークスが敗退してくれれば、ぼくの今季もそこで終了する。
万が一、CSを突破してしまったら、アンチホークスの今季は日本シリーズへと
持ち越されることとなる。

ああ、なんだか楽しいことになって来た。
気持ちはまったく高揚しないが、違う意味でドキドキワクワクだ。
愛するホークスを敵に回してゲーム観戦するなど、考えたことも無かった。
昨日の敵は今日の友・・・ではないけれど、永遠の敵も永遠の友も
そんなものは、実は地球上のどこにも存在しないのかもしれない。

散歩道の秋.jpg
(記事とはまったく関係のない「秋の散歩道」)

明日の先発は千賀と美馬。
千賀は昨年のCS初戦、対楽天で負け投手だった。
ポストシーズンの敗戦は実は初戦のこのゲームだけで、楽天2、西武4、読売4
はすべて勝ち切り、ポストシーズン10勝1敗で日本一に輝いた。

千賀のような本格派投手のウィークポイントは立ち上がりだ。
立ち上がりはほとんどの球種が荒れ気味になる。
ストレートは抜け気味、カットは引っ掛け気味、フォークも抜けが甘い。
マリーンズは序盤で何としても得点したい。2点、出来れば3点欲しい。
3点あれば、美馬相手のホークスは間違いなく焦って術中にハマる。

前回(7回2/3)、前々回(7回)と対ホークス、美馬は無難にまとめた。
ベテランは計算できる、明日もしっかり投げてくれるに違いない。
明日は序盤でマリーンズがしっかりとボールを見極め切れるかどうかが、
大きな分岐点になるのではないか。
ボール球を振って、千賀を楽にさせては駄目だ。

とにかくマリーンズは明日勝つこと、これが絶対条件だ。
明日勝てば、明後日は二木だろうから、連勝の目が見えて来る。
さすがに2連勝されるとホークスも大いに慌てるに違いない。
相手を慌てさせることが出来れば、もう半分は勝ったようなものだ。

しかし明日落としてしまうと王手をかけられてしまい、逆に焦らされてしまう。
美馬がノラリクラリやっている序盤、特に1回2回が勝負だと思う。
序盤に得点できないと、中盤からの千賀には苦戦するのではないか。
昨年のことがあるので、調子に乗せると完投まであると思う。
何とか序盤に2点、長打が絡めば3点・・・取らぬタヌキの何とやらか(笑)
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内川聖一の無念さが染みる夜 [プロ野球]

このところ個人的な記録が続いております。
賢明な諸兄はどうぞスルーされますようお願いいたします。

           ***

今日11月1日は、
福岡ソフトバンクホークス内川聖一内野手としての最後の日だった。
タマスタは内川の退団を残念に思うファンで埋め尽くされたらしい。
そうだろうなあ。内川ほどホークスに身を捧げた選手はいないからね。

内川よ、
これから先は日一日と厳しさが増すと思うが、どうか頑張ってくれ。
私はプロ野球ファンのひとりとして、決して君を忘れない。

内川よ、
こんな薄情なホークスで本当にすまん。
君の気持ち、君の無念さ、多くのファンは100%理解しているよ。
そのことだけはしっかりと心に留め置いてくれ。本当に本当にすまん。

           ***

ホークスのリーグ優勝が決まった翌朝の新聞を見て驚いた。
西日本新聞の一面トップは大きく「ホークス3年ぶりパ制覇」。
一面の大きなカラー写真から目を左の方に移すと、「今日の紙面」という
縦書きのヘッドラインがある。そこには信じられない文字が印刷されていた。

「ホークス内川選手退団へ」(赤枠)

うそだろ!?

201031_125659rr.jpg
(優勝決定の翌日、10月28日の西日本新聞朝刊の一面 左サイド)


2軍に落とされたまま、夏が過ぎ、秋になっても一向に1軍昇格の話がない内川。
しかし首脳陣との確執が噂されることも無く、内川も優等生発言に終始していた。

だから、ぼくは密かに思っていた。
これは恐らくもう、すべては既定路線なのだろう。
内川も去年からの衰えは隠しようがなく、本人も覚悟はできているはずだ。
内川は今季で現役引退、まずは指導者研修を兼ねて2軍のコーチに就くのだろう。
そのため今季いっぱい、じっくりと2軍の選手を観察しろと言われてるに違いない。

だけど残り20試合前後ともなれば1軍昇格してベンチ入りし、ゴール間近の選手たち
を鼓舞するとともに状況が許せば自らも打席に立つなど、何らかの花道が準備される
時がやって来るに違いない。たぶんそうだ。きっとそうだ。いや、絶対そうだ!
そう信じて疑わなかった。
しかし・・・

工藤監督は昇格させない内川について、ワケの分からない詭弁を弄す。
相反して、まったく状態の上がらないバレンティンは1軍に昇格させる。
当然と言うべきか、案の定、バレンティンは凡打の山を築き続ける。
10月のバレンティンの成績、31打席、30打数1安打、打率.033。
もちろん内川とて衰えが隠せず、往時の打撃ではないのはファンも分かっている。
しかしこの極端な事実を、ファンはどう受け止めれば良いのだろうか?

今日の内川のお別れコメントには、鬱積する思いが明確に込められていた。
恥ずかしながら、ぼくは聴いていて感極まりそうになった。
以下、一部抜粋。
「地元九州の球団で最後を迎えたいという思いでやってきたんですが、残念ながら
それが叶わない状況になってしまいましたので、まだまだ自分でやれるとか、
勝負したいという思いよりも、今年1打席も1軍でチャンスを貰えなかったという
ことが、自分の中で野球を辞める決心がつかなかったというのが正直なところです」

https://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/n/660206/

・地元球団で最後を迎えることが叶わなくなった
・まだやれるからということではなく、1軍で1打席もチャンスを貰えなかったことが
 野球を辞める決心ができなかった理由

個人的には、パリーグ制覇の喜びなど、完全に吹き飛んでしまった。
いったい今季2020年は、何というシーズンなのだろうか。
思えば2018年シーズン、達川退団の時に覚えた薄っすらとした疑問、不信感に、
今回、ややくっきりとした輪郭を感じた瞬間でもあった。
何ということをしてくれるのか。ああ、監督が秋山だったなら・・・
内川の無念さが身体の隅々まで染みわたる夜だ。

           ***

最後に、よーちゃん殿にはお詫びしなくてはならない。
去年の鳥谷に続いて、今年は福留・能見という功労者まで出て行くと知り、
軽率にもこんな恥知らずなことを書き込んでしまったからだ。

2020-10-23comentrr.jpg

ホークス工藤監督の選手起用に比べれば、鳥谷、福留、能見は納得の起用だ。
阪神球団にまったく問題ないとは言わないまでも、我がホークス球団に比べれば
問題のレベルが違う。実に申し訳ない書き込みだったと反省しております。
本当にスミマセンでした!

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2020パリーグ優勝おめでとう、ホークス! [プロ野球]

個人的な記録です。
賢明な諸兄はどうぞスルーされて下さい

        ***

ホークス、優勝おめでとう!
3年ぶりのぺナントレース優勝!!

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(胴上げ代わりの万歳三唱 西日本スポーツより転載)

large_5d86f1f150.jpg
(何だかちょっと拍子抜け…という声も 笑 スポーツ報知より転載)

千葉ロッテ 000 000 001 1
福岡SB  000 012 02X 5

石川(負)、ハーマン、小野-田村
和田(勝)、岩嵜、モイネロ、森-甲斐


胴上げのない優勝。
胴上げの代わりに万歳三唱なんて、初めて見た(笑)

今日の勝利は和田に尽きる。
ストレートの伸びといい、変化球のキレといい、精度の高い制球といい
どれを取っても、誰が見ても今シーズン一番の出来。
これが来年の2月で40歳の投手だろうか?
凄い投球だった。凄い気合いだった。

序盤は和田と石川、ベテラン同士の密度の高い投手戦。
どちらも持ち味を十分に出した渾身の投球だったと思う。

均衡を破ったのは、5回表のピンチを凌いだその裏。
先頭の川瀬が甘く入ったところを振り抜き2塁打。
一瞬、テラスに入るかという当たりだったが、右中間のフェンスを直撃。
周東が丁寧に送って、1死三塁。
ここで中村晃がセンターに犠飛を打ち上げ先制、これが実に大きかった。
ベルト付近の外角ストレートに見えたが、これは石川の失投だと思う。
しかし、それを見逃さない中村もさすがだ。

続く6回裏。
先頭の明石が出て、栗原が送り、松田の右飛で三進。
ここで前の打席からタイミングの合ってる甲斐が真ん中高めを一閃!
打球はライナーでレフトスタンド最前列へ。3-0!
事実上、これで勝負あった。


今シーズンの立役者、前半は栗原、後半は周東だろう。
この二人には共通点がある。
金満球団ホークスにあって、年俸が格安であることだ。
栗原1000万(推定)、周東2000万(同)。
この二人以外は、ほぼみんなウン億円プレーヤーばかりだ。

あと、強いて挙げれば、先発投手陣がそこそこ頑張ったことだろうか。
東浜8勝、和田8勝、石川9勝、ムーア6勝、千賀9勝。
10勝投手が皆無というのはやや寂しいが、この5人は全員が防御率2点台。
その点だけはちょっと凄い?(笑)

特に、終盤の12連勝には凄まじい勢いを感じた。
この12連勝は周東が1番に定着してから始まっており、多くの試合で周東の
打撃と走塁が勝利に大きく貢献している。
周東が出塁すると、相手チームはことごとく攪乱される。
バッテリーは必要以上に神経質になり、内外野の守備陣は緊張を強いられる。
投手は制球を乱し、守備陣はエラーしやすい環境になる。
(あ、去年も同じようなことを書いたような気がする 笑)

逆にロッテは終盤の一番大事なところでコロナ騒ぎに遭い、主力が抜けた中
での戦いを強いられたのは本当に気の毒だった。

さあて、次は大嫌いなCSだ。
どんな戦いを見せてくれるのか興味津々であるが、相手はどこなのだろうか?
ロッテ? それとも西武? もしかして楽天?!

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2019 NPBポストシーズンの記録 [プロ野球]

実に下らない個人的な記録です。
賢明な諸兄はどうぞスルーされて下さい。

        ***

今年は書くのをやめようかと思ったが、一応、簡単に記録しておこうと思う。
CSというルールの是非はともかく、ホークスの選手たちはよく戦った。
レギュラーシーズン中、あれほど打てず、まったく繋がらなかった打線が
最後の最後でこれほどの結果を残すとは本当に信じられない思いだ。
シーズン中は一体何をやっていたのか? とさえ思ってしまう。

1.パリーグのポストシーズン結果
 10月 5日(土)  福岡ソフトバンクH 3 - 5 東北楽天E〇
 10月 6日(日) 〇福岡ソフトバンクH 6 - 4 東北楽天E
 10月 7日(月) 〇福岡ソフトバンクH 2 - 1 東北楽天E

 10月 9日(水) 〇福岡ソフトバンクH 8 - 4 埼玉西武L
 10月10日(木) 〇福岡ソフトバンクH 8 - 6 埼玉西武L
 10月11日(金) 〇福岡ソフトバンクH 7 - 0 埼玉西武L
 10月12日(土) -------台風19号接近のため中止-------
 10月13日(日) 〇福岡ソフトバンクH 9 - 3 埼玉西武L

2.日本シリーズ結果
 10月19日(土) 〇福岡ソフトバンクH 7 - 2 読売G
 10月20日(日) 〇福岡ソフトバンクH 6 - 3 読売G
 10月22日(火) 〇福岡ソフトバンクH 6 - 2 読売G
 10月23日(水) 〇福岡ソフトバンクH 4 - 3 読売G

3.全ポストシーズンの成績総括
 昨年2018年 ポストシーズンの成績:14試合 10勝3敗1分(勝率0.769)
 今年2019年 ポストシーズンの成績:11試合 10勝1敗0分(勝率0.909)

 昨年の勝率も凄いと思ったが、今年の勝率はそれをも上回る9割越えという
 凄まじいばかりの勝率。これを上回るのはポストシーズン全勝しかない。

2019日本シリーズ表彰選手.jpg
(西スポより転載 左から高橋礼、デスパイネ、グラシアル、G亀井、松田宣)

4.所感
 まずは投手部門から。
 2019年ポストシーズン10勝の内、先発投手が責任投球回数を全うして
 勝利に結びつけたのは千賀が2回、高橋礼が1回、和田が1回の計4回。
 但し、和田は5回までしか投げておらず、責任を全うしたとは言い難い。
 よって、先発がキチンと仕事して勝ったのは10勝中、3回である。
 それ以外の7勝は、中継ぎ、セットアッパー陣があげた勝利と言っていい。
 最大の勝因は、頼りない先発投手陣をいつも陰で支え、打撃陣を鼓舞した
 優秀な中継ぎ、セットアッパー、クローザーの存在である。

 次、打撃部門。
 冒頭でも触れたとおり、レギュラーシーズン中は何十イニングも連続して
 タイムリーなし、得点はテラスに入るインチキホームランだけ、などという
 悔しくて情けなかった打撃陣が、ポストシーズンでは見違えるようだった。
 全11試合の合計得点は66点。平均得点5点はシーズン中の4点より丸々1点多く、
 シーズン中にあれほど打ちまくった西武の5.2点に匹敵するほどだった。
 特に素晴らしかったのがMVPを獲ったグラシアル。本当に凄かった。
 本職は内野手で、お世辞にも上手いとは言えない外野守備だが、それを補う
 十分なリターンを返してくれた。言うことなし、アッパレ!

 最後にその他。
 ポストシーズンと言わず、今年は春先から周東がピカピカに輝いていた。
 特にゲームも中~終盤になると、ここ一番の代走を持っているのは大きい。
 周東の代走起用に、相手チームはどこも神経過敏になっていたように思う。
 バッテリーがピリピリするのは当然だが、内野陣も気にしてるフシがありあり。
 そうなると記録に残らないエラーやフィルダースチョイスを容易に誘発する。
 類い稀な走力はもちろんのこと、スピードが全然落ちないスライディングも
 魅力いっぱいだ。今、12球団一速い走者は周東で間違いない。
 来シーズンは是非ともバッティングに磨きをかけて欲しいものだ。

5.総括
 3つのポストシーズンを振り返ると、意外なことに結果的に最も苦戦したのは
 滑り出しの1つ目のCS、楽天イーグルス戦だった。初戦のエース対決を千賀で
 落とした時はどうなることかと思ったが、終わってみればこれが唯一のポスト
 シーズンの敗戦だった。
 イーグルス戦の2戦目、3戦目、そしてCSファイナルの対西武ライオンズ
 1戦目、2戦目と中継ぎ陣が踏ん張り続け、3戦目は千賀がピシャリ!
 最終4戦目、もうライオンズに押し戻す力は残っていなかった。

 実質的には、CSファイナルが事実上の日本シリーズだった―
 そう思えるほど、日本シリーズには見どころらしい見どころが無かった。
 ホークスに圧倒的な強さがあったとは思えないが、主力に核となる選手がいた
 こと、そして投打ともに少しずつではあるが確実にジャイアンツを上回って
 いたことは誰の目にも明らかだったのではないだろうか?
 更に言えば、控え選手層についてはその差は歴然であった。

 最も驚いたのは、初戦の5番に今季で引退する選手が先発起用されたことだ。
 例えDHでの出場とは言え、引退する選手が先発とは一体どういう神経なのか?
 当該選手を上回る実力のDH要員が見当たらないのだとすれば、そんなチームに
 果たして日本シリーズを戦う資格があるのかどうか?
 ちょっと厳しい言い方になってしまうが、ぼくには到底理解ができなかった。
 先発メンバーを見た時、そんなスタンスのチームに負けるわけには行かない、
 と瞬間的に思ったが、それはまったく的外れで浅はかな杞憂だった。

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(10月24日昼、昨年と同じ場所で撮影 モールの商魂は実にたくましい)

6.最後に
 2年連続してレギュラーシーズン2位にして、日本シリーズを制覇。
 確かにシリーズ制覇には違いないが、これを本当に「日本一」と呼べるのか?
 堂々と「日本一です」と胸を張れますか? ホークスの選手たちよ!
 少しでも恥ずべきところ、疑問に思うところがあるのであればそれを糧とし、
 是非とも今後の姿勢で示して欲しいと願う。
 2年も続けてこんなインチキをやっているようでは、絶対に駄目だよ。
 来年こそは正々堂々と胸を張れる日本一を!

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2019パリーグ レギュラーシーズン閉幕 [プロ野球]

ラグビーW杯、桜ジャージーの魂の2連勝に血沸き肉躍る今日この頃、
ややもすればラグビー方面にグラグラと心を奪われかけておりますが、
いやいやいかん、ガキの頃からの野球小僧がそんなことでどうする!(笑)
そっちのほうは、やはり本職のラガーさんにお任せしようと思います!

しかし、昨日のアイルランド戦は本当に凄かった。
色々な意味で、これからのチェリーブロッサムの新たなる出発点に相応しい
記念すべきゲームだったんじゃないでしょうか。
10年前、W杯の日本開催が決定した時、10年後の開催時点でこんな風になって
いることが夢だっただろうと思いますが、本当にここまでになっていることを
一体誰が想像したでしょうか?
素晴らしいとか、凄いとかしか言葉が浮かばない自分が恥ずかしい。

          ***

さて、パリーグの2019年レギュラーシーズンが本日を以て閉幕した。
昨年に引き続き2年連続優勝の埼玉西武ライオンズ、本当におめでとう!
ライオンズはパリーグ優勝に相応しいチーム。今シーズンの戦い方も実に力強く、
ホークスがコツコツと積み上げていた貯金を、いとも簡単に一気に追い抜いた。
終盤の勢いの差、総合力の差は歴然で如何ともし難く、手も足も出なかった。

2019順位表.png
(spaia.jp より転載)

夏まで寝ていた獅子が目覚めるや、その後の強さは桁違いに凄まじかった。
投手力がややウィークに感じるが、それ以外は走攻守どれを取っても素晴らしく、
特に切れ目のない打線は実に簡単にビッグイニングを作る。
通常、満塁ホームランを打たれても追いつかない5点差はセフティリードと
言われるが、ライオンズ相手にそんな話はまったく通用しない。

①秋山 ②源田 ③森 ④中村 ⑤外崎 ⑥山川 ⑦栗山 ⑧木村 ⑨金子
本当に憎らしいほどスキがない。
中村が不調だった中盤までは山川が補った。現在の山川6番はまさに悪魔的余裕だ。
昨年の破壊力も抜群だったが、今年のそれは一段と磨きがかかったのではないか?
この打線を5点以内に抑えるのは至難のワザに感じる。


一方、我がホークスも頑張った。
ノーアウトで出ればバント大好き工藤監督は、今年も送りバントを多用。
(ぼくは個人的に送りバントは大嫌いなので、ちょっと勘弁して貰いたかったが)
が、3アウトの内、貴重なアウトひとつをむざむざ献上してまで2塁に送っても、
その後はお決まりのようにタイムリー欠乏症だ。
一死2塁、無死2塁3塁、無死満塁などでタイムりーの確率、2割あっただろうか?
無死または一死で3塁という得点機、内野が下がっていて転がせば1点という時に
ポップフライや三振。無論、外野フライなど望むべくもない。

そんな中、中継ぎ投手陣は踏ん張り続けた。
中5日や6日を貰いながら、序盤から簡単に点を取られる先発投手陣。
あるいは、好機を作りながら点を取ってくれない打撃陣にも気持ちを切らさず、
本当によく頑張ってくれた。
筆頭はルーキー!の甲斐野だろう。もうひとり挙げるとすれば、モイネロか。
このふたりがいなければ、どうなっていたか本当に分からない。
しかし序盤からの酷使が祟ったのか、終盤の勝負どころで疲れが出てしまった。
とは言えこれは誰も責められまい。それまでよく耐えたと思う。

190817_185135rr.jpg
(8月17日の夕陽 決してホークスの落日という意味ではありません^^;)

ひと昔前の読売を笑えない、今やホークスは金満球団の筆頭だ。
このことこそが、今のホークスを覆う病巣の根本原因に他ならないと思う。
リーグの水準を軽々と上回る高給を貰っている主力陣。
その主力の内、年俸に見合う働きをした選手は一体何人いるのだろうか?
ベンチに居ればまだマシなほうで、酷いのはベンチはおろか2軍にさえ居やしない。
低年俸の選手がほとんど故障しないのに、高年俸の選手が軒並み故障という事実。
これは単なる偶然なのだろうか?

CSはテレビ観戦になる。
もちろん応援するのはホークス以外にないのだが、順当ならライオンズだろう。
それで良いと思う。それが望ましいとも思うし、そうなるべきだとも思う。
昨年のようなおかしな結末は、ホークスファンとしては嬉しくも感じる反面、
野球ファンとしてはどこか消化不良、とても心から納得できるものではない。
ぼくは死ぬまでCSには反対し続けようと思う。

来シーズンのホークス、恐らくは人心を一新することだろう。
今年優勝できなかった要因分析をすれば「世代交代」という結論が導かれるのは
極めて容易なことだと思う。
もう守るべきものなど無いのだから、アグレッシブに挑戦して欲しいと願う。

          ***

今日、ホークスの最終戦を観ていたら(パリーグTV)、試合終了後に岸田投手の
引退セレモニーが始まり、どこまで放送するのかと思っていたらセレモニー終了
までの完全中継に驚きつつ、ついつい最後まで観てしまった。
バックスクリーンの大型映像に映し出される、他チームに移った昔の仲間からの
ビデオメッセージ。糸井、西(阪神)や金子(日ハム)らに交じって、馬原(引退)の
顔が懐かしかった。その後、本人の挨拶、家族やチームメイトからの花束贈呈。
最後は娘を連れて場内一周まで観ることができた。

現役最後の試合は、4点リードの9回表にマウンドに登り、ホークス先頭の高田
を見事3球三振に打ち取って14年間の現役生活に別れを告げた。
わざわざ監督がマウンドまで足を運び、ねぎらう姿がすごく印象的だった。
背番号18 岸田護(マモさん)投手、本当にお疲れさまでした!

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2018 日本シリーズ、回顧録・・・のつもりがCS批判^^; [プロ野球]

これは個人的な備忘録です。
どうか皆さん、お気遣いなく。

     ***     ***     ***

日本シリーズを語る前に、まず今シーズンの戦績を簡単に書いておこう。

■レギュラーシーズン(2位)
 143試合 82勝60敗1分 勝率.577 打率.266 防御率 3.90

■ポストシーズン
 CSファースト:対日本ハムファイターズ 2勝1敗(○●○)
 CSファイナル:対西武ライオンズ 4勝1敗(○●○○○) ※アドバンテージ除く
 日本シリーズ :対広島東洋カープ 4勝1敗1分(△●○○○○)
 ポストシーズン合計:14試合 10勝3敗1分

レギュラーシーズンは2位であったものの、貯金22と立派な成績。
セリーグぶっちぎり優勝のカープが82勝59敗2分であり、ほぼ同等と言える。
普通なら優勝レベルの成績であったが、今シーズンは西武ライオンズがそれを
大きく上回る貯金35。本当に文句なしの素晴らしい成績であった。

特筆すべきは防御率。
パリーグでは、①3.69オリックス、②3.77日本ハム、③3.78楽天、④3.90SBH
⑤4.04ロッテ⑥4.24西武。
オリックスが3点台中盤でトップは驚き。いかに打てなかったかが良く分かる。
楽天も3点台後半で頑張ってたんだなあ。

しかし一番の驚異は、防御率最低の西武がぶっちぎり優勝だったということ。
まあ今年の西武打線、ここ数年で両リーグ一番と思うほど本当に凄かった。
どこからでも得点機を作れるし、簡単にビッグイニングにする凄まじい破壊力。
運悪く、CS期間中に低調期が重なってしまったのは気の毒と言う他はない。
こんなことが起こり得るから、CSなんか即刻やめてもらいたい!

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(11月5日朝 博多駅B1F、ヌードエレベータシャフト裏で撮影)


レギュラーシーズン143試合、本来、その戦績がすべてのはずだ。
そこで順位が決まっているのに、何ゆえそれをないがしろにしてまでポスト
シーズンをやらなければならないのか、ぼくにはまったく理解できない。
それも12球団のうち、半数の6球団がポストシーズンに進出できるなんて、
半年以上かけて143試合もやった意味は一体何だったのか?

消化試合をなくすためです、NPBはそう言って憚らない。
しかし、例えば今年のセリーグのように、首位が独走してしまったら、
下位チームが途中から2位3位狙いに切り替えて来るのは当たり前だ。
強い首位チームにはエース級を当てずに温存するローテーションを組むぞ。
下位同士では熾烈なゲームになるが、首位vs下位では消化試合になってしまう。
結局、どうやっても消化試合はできてしまうのだ。
そんなことは百も承知のくせに、どうしてそんな詭弁を言うのか?

ポストシーズンは非常に儲かる。
それも濡れ手に粟のような儲かり方をする、まさにドル箱と言っていい。
テレビの放映権然り、球場のチケット然り。レギュラーシーズンと大違いだ。
特にCSは、上位球団が直接権利を手をできるため、球団経営側にも大人気。
球団やNPB、連盟を含めた関係者としては、一年中ポストシーズンばっかり
をやりたいぐらいの気持ちかもしれない。
しかし言っておくが、そんなことばかり考えているとファンは逃げるぞ。
借金チームが出るかもしれない日本シリーズなど、誰が見たいものか!

しかしそうは言っても、興行的には成功しているCS。
目の前にエサがぶら下がると、どうしても手が出してしまうのだろうか。
まったく、実に困ったものだ。
これほどの興行的な成功を得てしまうと、もはやCSをやめてしまうなど
余程のことがない限りあり得ない。悲しいが認めるしかない状況だ。
であるならば、もうちょっとマシなものにできないものか?

まず、アドバンテージ設定があるよね。
ゲーム差なしだろうが、20ゲーム差だろうが、何も変わらないという
今の愚かすぎるアドバンテージ設定は絶対に変えるべきだ。
例えば現状に加え、5ゲーム差につき1つのアドバンテージを付加する。
ファーストでは最大1つ、ファイナルでは最大3つのアドバンテージとする。
ゲーム差をつければ、上位チームは1つ勝てば勝ち抜けることができる。
これならどうだろうか。消化試合は今よりもさらに減ると思う。
下位チームにも可能性は残るし、それでも上位チームが負けるようなら、
これはもうどしようもない。
レギュラーシーズンの「重み」は、今よりもずっと反映されたものになる。

他にもまだまだたくさんあるだろう。
とにかくNPBや連盟、球団関係者はもっとマジメに考えて欲しい。
でないと、ファンはあっという間に逃げるぞ。
逃げてから悔やんでも知らないぞ。

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2018 日本シリーズ、ホークス日本一! [プロ野球]

これは個人的な備忘録です。
どうか皆さん、お気遣いなく。

     ***     ***     ***

11月まで応援させてくれてありがとう。
カープとの日本シリーズを応援させてもらえるなんて、
本当に夢のようでした。
その上、カープを撃破! もう言葉がありません。

2年連続の日本一!

おめでとう、工藤ホークス!

そしてありがとう、工藤ホークス!

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(ゲームセット直後のナイン スポーツ報知より転載)

第六戦は、シリーズ初めてと言っていいほどの緊迫した投手戦。
1回、ホークスにはいきなりチャンスが巡って来た。
四球と野選で一死一二塁。柳田の内野ゴロで二死二三塁。
しかし中村がまったく合わず、力なく三振。

ジョンソンのコースをつく投球に、詰まった打球ばかりのホークス。
この辺りは第二戦とまったく同じに見えた。うーむ、何だかなあ。
対するバンデンも、力のあるストレートを投げ込んでいる。
今日は第二戦よりも、更に調子良い投球に見える。

4回、柳田が四球。
続く中村の初球、おあつらえ向きの外角高めでエンドランが見事的中!
インコースだったら、セカンドゴロ、ゲッツーだったかもしれない。
無死一二塁となり、内川が送り、一死二三塁。
ここで西田。どうやって外野フライを打つのかなと見ていたら、
2球目に何とスクイズ、ホークス先制!!

続く5回。
川島、上林と簡単に倒れ、二死ランナーなし。
ここでグラシアル、外角低めをすくい上げてレフトスタンド2階席へ。
ホークス追加点、2-0!
この2点目が非常に大きかった。

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(5回のグラシアル いかに低い球を打ったかが良く分かる デイリーより転載)

バンデンは唯一2回が危なかったが、甲斐が6つ目の盗塁を刺し、
6回までをほぼ完璧に抑え、7回からは武田、嘉弥真、森とつないで
4投手のリレーでカープを4安打完封。
3回以降、カープにはチャンスらしいチャンスはなかった。

結局、引き分け、そして1敗の後、4連勝という快挙。
MVPは6つ全部の盗塁を刺したキャッチャー甲斐でした。
カープという素晴らしい相手と戦えてこその素晴らしい勝利。
ありがとう、カープ!

■日本シリーズ 第六戦 ホークス4勝1敗1分け
ホークス 000 110 000 2
カープ  000 000 000 0

H:バンデンハーク、武田、嘉弥真、森‐甲斐、高谷
C:ジョンソン、一岡、フランスア‐石原、會澤
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2018 日本シリーズ、日本一に王手! [プロ野球]

これは個人的な備忘録です。
どうか皆さん、お気遣いなく。

     ***     ***     ***

シリーズ期間中、平日の退勤は超特急帰宅モードである。
18時15分には帰宅も完了し、試合開始の18時半に照準を合わせる。
本当はヤフオクドームに身を置きたいのだが、18時半試合開始で4時間ゲーム
+長蛇のバス待ち地獄を考えると、午前サマ前後の帰宅になってしまう。
勝てばまだ良いが、これで負けゲームだと体力の消耗が激しい。

ということがすべてではないが、第5戦チケットの権利は諸事情により放棄した。
ま、あんまりいい席じゃなかったし、翌日は人間ドック+第5戦は4時間半ゲーム
ということで、結果的には正解だったと思う。
その代わり、リタイヤ後は思う存分に堪能するぞ。

それにしても、カープファンはすごい。
新幹線で博多駅に到着、地下鉄に乗り換えようとしているのか、カープの赤い
ビジターレプリカの姿が、こっちに3人、あっちに5人という有様だ。
年齢層もかなり幅広いようにお見受けする。
うーむ、どの角度から見ても、カープは本当に手ごわい。

     ***     ***     ***

さて、そんなこんなで10月30日(火)。
日本シリーズ第三戦は、1敗1分けで舞台をヤフオクドームに移した。
狭いヤフオク+DH制ということで、打ち合いが予想されたが、
まさかこんなことになるとは、誰も予想してなかったのではないか?

「勝った気がしない…」
「1つ勝つのがこんなに大変とは…」

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(6回裏 二死一二塁 デスパイネ ライトに3ラン! 毎日新聞より転載)

どちらにも勝利を手にするチャンスはあったと思う。
結局、ホークスが勝利を手にしたが、勝因の一番は幸運だったこと。
そして、もうひとつ挙げるとすれば、丸の不調でしょう。
丸は結局この試合、5打数4三振(全部が空振りの三振)。
丸のところで打線が切れてましたね。

象徴的な幸運を感じたのは、
・5回裏、カープ一塁手の二塁への送球エラー(結局これで2点もらった)
・7回表、丸の鋭い一塁ライナー(ゲッツー)
・9回表、二死一三塁、カープ最後のバッターが初球の内角低めの難しいタマに
 手を出してくれてボテボテの一塁ゴロ、ゲームセット

5回は上手い一塁手だったら、かなり微妙なプレーになっていたはず。
7回の丸の当たりが少しどちらかにズレていたら、どうなっていたか分からない。
9回、もう少しジックリ見極められていたら、きっと森も苦しかったと思う。

あ、あと高谷のまぐれ当たりもあったね。
結果的にあれが決勝点になってるわけだから、勝負は時の運と言うけれど、
本当にそのとおりだなあと思いました。
ホークスにとって、加治屋だけが心配な第三戦だったと思います。

■日本シリーズ 第三戦 ホークス1勝1敗1分け
カープ  000 012 050 8
ホークス 000 224 10X 9

C:九里、ヘルウェグ、岡田、中田、一岡‐會澤
H:ミランダ、高橋礼、モイネロ、武田、加治屋、嘉弥真、森‐甲斐、高谷

     ***     ***     ***

さあ、星は五分に戻した。
ここは是非とも連勝して波に乗りたいところ。
10月最後の日、31日(水)は日本シリーズの第四戦、先発は東浜と野村。
この試合はやっぱり初回の攻守が大きかった。

場面は開始早々の1回表。
カープ一死後、菊池が左前打。甘い球ではなかったが上手く打たれた。
続く3番の丸。前日の4三振には思うところがあるだろうと思って見ていた。
初球、2球目、3球目と低めに外れる。立ち上がりの悪い東浜、ピンチ!

丸へ3ボールからの4球目、東浜のストレートがふわっと高めに浮いた。
丸のバットが一閃、打球はあっという間にセンター柳田の頭上を越えた。
一塁ランナーだった菊池は、二塁三塁を回って本塁へ。
一方、ボールは柳田から中継のセカンド明石、そして甲斐へバックホーム。

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(1回表 走者菊池、キャッチャー甲斐 デイリースポーツより転載)

…タッチアウト!!

センター柳田は俊敏だったが、まあ普通のプレー。
やや高く浮いた柳田の送球を受けた中継の明石が、実に上手く処理した。
もし明石の送球が一塁側に50cmズレていたら、恐らくセーフだっただろう。
50cm高く、あるいは50cm低くなっていても、きっとセーフだったと思う。
それぐらいギリギリのプレー、ここしかないという送球だった。
同じ柳田、明石のセットでも、ここまで上手く行くのは何回かに1回だ。
カープの三塁コーチが手を回したのは当然の判断だった。

試合は、上林とデスパイネのホームランでホークスがモノにした。
上林は甘い球ではあったが、完璧な当たりのホームラン。
一方、デスパイネは内角低めの難しい球に見えたが、芸術的な身のこなしで
ホームランにしたように思った。

前日、16安打したカープ打線、この日は元気がなかった。
散発4安打。得点は鈴木のホームランによる1点だけ。
ツキもあったが、ホークス投手陣も頑張ったと思う。

■日本シリーズ 第四戦 ホークス2勝1敗1分け
カープ  000 100 000 1
ホークス 002 101 00X 4

C:野村、ヘルウェグ、今村、アドゥワ、中村祐‐會澤
H:東浜、モイネロ、武田、嘉弥真、森‐甲斐、高谷

     ***     ***     ***

第四戦を終わって、ホークスの2勝1敗1分け。
広島で1勝もできなかったものが、福岡では負けなしの2連勝。
今日勝てば日本一に王手! という第五戦は11月1日(木)。
さあ、ヤフオクで3連勝となるか?!

先発は開幕戦と同じ千賀と大瀬良。
両先発ともに、まずまずの立ち上がりだったと思う。
しかし、やはり気負いや緊張からだろうか、いつもの千賀と違う。
恐らく大瀬良にしても、それは同じだったのではないか。

2回にカープが連打で1点を先制。
なおも一二塁から、ラストバッター野間がライト前ヒット!
突っ込んで来たライト上林からのバックホームが、直接、甲斐に届いた。

…タッチアウト!!

前日は中継タッチアウト、この日はダイレクト送球タッチアウト!
盗塁を仕掛けては2塁ベースが遠く、本塁での憤死も続く。
カープ得意の足攻を、まともに機能させないホークスの守備陣は凄い。
カープのポテンシャルが高いだけに、ホークスのパフォーマンスの凄さが
対比的に目立つ。これぞプロ野球の醍醐味だ!

しかし、何ともジリジリとした試合展開。
2回にカープが1点を先制、0-1。
4回にはホークスが中村のタイムリーで逆転、2-1。
すぐさま5回に、丸が逆転2ランを放つ、2-3。
その裏、満塁で柳田の内野ゴロの間に同点、3-3。
するとすぐに6回、先制タイムリーの會澤が勝ち越しホームラン、3-4。
ホークスも7回、乗ってる明石が完璧なホームランで同点、4-4。

さすが日本シリーズという試合。まったく目が離せない。
ゲームはそのまま二度目の延長戦へ突入。
そして迎えた10回裏。
昔からよく言います、こういう接戦を決めるのはエラーかホームラン。
そうです、やはり決めたのは柳田でした。

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(10回裏無死 柳田、バットを折りながらサヨナラ本塁打 東スポより転載)

我らがホークス、ヤフオクでついに3連勝!
日本一に王手!
マジかよ?!
いいのかよ!!(笑)

■日本シリーズ 第五戦 ホークス3勝1敗1分け
カープ  010 021 000 0 4
ホークス 000 210 100 1x 5

C:大瀬良、ヘルウェグ、一岡、フランスア、中崎‐會澤
H:千賀、モイネロ、武田、嘉弥真、高橋礼、森、加治屋‐甲斐、高谷

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2018 日本シリーズ開幕! [プロ野球]

これは個人的な備忘録です。
どうか皆さん、お気遣いなく。

     ***     ***     ***

言いたいことが尽きないCSが終わり、ついに日本シリーズが始まった。
10月27日(土)開幕戦の先発は、千賀と大瀬良。
しかし、ここ最近いつも思うのだが、テレビ局のワガママのせいで試合開始が
18時15分や18時半になってしまうのは如何なものか?
18時半開始で継投に次ぐ継投、延長にでもなったら帰宅難民が出るぞ。
・・・などと言ってたら、ほら言わんこっちゃない、初戦から延長戦ですよ(笑)
いや、笑い事じゃないってば!

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(初戦は延長12回引き分け 終了時刻は23時10分 スポーツ報知より転載)

さて、初戦はどっちも負けない試合をしましたね。
勝つことよりも負けないほうを選んだという感じが強かった。
試合前、一番の焦点は先頭バッター(上林)への初球だと思っていました。
ここぞという時の上林の初球ヒッティング、破壊力抜群だから。

大瀬良の初球は気負って? 引っ掛かり、インコース低めのボール球になった。
ぼくの目には、意図してあそこへ投げたようには見えませんでした。
恐らくは緊張か、気負いか、そのどちらかでしょう。

でも、それが絵に描いたような結果オーライだった。
もしもあれが真ん中付近に行っていたら、スタンドに放り込んでいたと思います。
しかし若い上林は、初球のクソボールに手を出したことを悔み深く反省していた。
悔恨の樹海に迷い込んでしまった。勝負の最中に反省はいけないよ、上林。
気乗りしない時に限って真ん中近くに来て見逃し、打ちに行けばコースに来る。
最後はもうバラバラになってしまった。6打数ノーヒット、4三振。

第一戦、先頭打者への初球。あれが実に大きかった。
この試合をあんな展開に引きずり込んだ理由は色々あったと思うけど、
ぼくには初球、引っ掛かったあの一球が非常に印象深い夜になった。
改めて思いましたね、大事な一戦の初球って怖いなあ、と。
しかし初戦からして、4時間40分の2018日本シリーズ。
疲れたのは選手だけじゃないよ、きっと。

■日本シリーズ 第一戦
ホークス 000 020 000 000 2
カープ  200 000 000 000 2

H:千賀、武田、石川、森、加治屋、高橋礼、モイネロ‐甲斐、高谷
C:大瀬良、岡田、一岡、フランスア、中崎、ジャクソン、ヘルウェグ、中田‐會澤


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(第2戦の両先発 日刊スポーツより転載)

さあ、翌10月28日(日)は第2戦。
先発はバンデンハークとジョンソンだ。
今日も締まった好ゲームが期待できそうな予感♪

ジョンソンはいいと聞いてたけど、やっぱりいいなあ。
ホークスの打者がほとんど詰まってるもんね。なかなか外野まで飛ばないもん。

内川がいればデスパイネを無理して使わなかったと思うが、昨夜のゲームで内川が
カープの感じ悪いガイジン投手(ヘルウェグ)にブツけられてこのゲームを欠場。
ベンチにも入っていないと言うから、余程の非常事態ですよ。
しかし何なのかね、あのふてぶてしい態度のガイジン投手は。
ちょっと許せんなあ。

内川欠場で、やむなくレフトで使ったデスパイネ。守備は高校野球の地区予選並み。
というわけで、初回からカープ打撃陣に狙われる狙われる。
カープの先頭バッターは浅いレフトフライだったが、突っ込んで後逸しツーベース。
これがカープの先制点に結びつく。
3回は体勢を崩しながら無理して捕ったファウルフライが犠牲フライになり、
カープに楽々追加点を献上。デスパイネの守備は、到底プロのものとは言えない。

バンデンの調子も決して悪くない。
というよりも調子はそこそこ良く感じたが、カープの打線は実にしぶとい。
コツコツ当てて来ては繋がれる。
バンデン、ちょっとツキもなかったね。

左投手だからか、工藤監督は右打者をズラッと並べたが、右バッターのインコース
に食い込むカット? スライダー? あれを打つのは至難のワザでしょう。
その上コントロールもいいし、ストレートもそこそこ速いし、ほぼ欠点がない感じ。
どうして初戦じゃないのだろう?というのがぼくの正直な感想です。
大瀬良よりも断然手ごわいし、安定感が違う。と言うかモノが違う。

もう一度対戦しても3点でしょうね、上手く取れたとしても。
ということは、2点に抑えないと勝てないってことです。
うーむ、ジョンソンが出てくるゲームは、やっぱり捨てるしかない気がするなあ。

ヤフオクでは球足の速い人工芝、そしてDH制で優位に立てるのは間違いないが、
2勝1敗では通算五分でマツダスタジアムに戻ることになるから、3連勝しない限り
日本一は極めて厳しいものになりそう。
そう考えると、今年はちょっと難しいかもしれないなあ(超弱気)

■日本シリーズ 第二戦
ホークス 000 000 100 1
カープ  102 020 00X 5

H:バンデンハーク、大竹、嘉弥真‐甲斐
C:ジョンソン、フランスア、中崎‐石原

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2017 ホークス日本一♪ [プロ野球]

今年はどうしようかなあと思ったけど、一応、日々の記録というのもあるし
やっぱり書き残しておくべきでしょ・・・と夢の中で言われたような(笑)
(という自己チュー記事につき、どうかお気遣いされませんように)

■日本シリーズ第6戦(ヤフオクドーム)
YDB 000 030 000 00 3
FSH 010 000 011 01x 4

福岡ソフトバンクホークス日本一、本当に本当におめでとう!!

今年は色々な意味で不思議なシーズンだったように思うけど、
その締めくくりも不思議な進行のゲームだったように感じました。

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(朝日新聞デジタルより転載)


横浜DeNAベイスターズは熱く、とてもいいチームだった。
チーム全体が火の玉になって襲いかかってくる、そんな印象だった。
どうしてこのチームがセリーグで大差の3位だったのだろう、率直にそう思う。
しかし落ち着いて考えると、長いペナントレース、高いパフォーマンスを維持
して戦い抜くには足りない点が多いと感じたのも、また事実だ。

まあとにかく、ベイスターズにはミスが多い。
第6戦もホークス総得点4点の内、2点はベイスターズのミスによるもの。
記録上はエラーとの記載はないものの、ほぼエラーと言っていいものだった。
上手い試合運びをするチームなら、ひょっとすると勝ち試合だったのではないか?
このシリーズで何度こういう光景を見ただろうか。
西日本スポーツ担当部長、安枝さんは事前にこんな鋭い指摘をしていた。

「ホークスとの一番の違いは、野球に対する姿勢ではないか?
 例えば、外野手の守備位置への行き帰り。いつもキビキビのホークスを
 見慣れている我々には、だらしなくダラダラした動きにしか見えない。
 横浜球場で守備位置につく際、芝生部分を通れば良いものをわざわざ
 アンツーカー部分を通ってスパイク跡をつける。もしそこへ打球が飛んで
 イレギュラーしたら・・・とは考えないのだろうか」

このシリーズのベイスターズを観ていたら、昔のホークスとダブるような
場面が度々あって、何だか不思議な面持ちになった。
厳しい言い方をさせてもらうと、セリーグCSの勢いをそのままシリーズに
持ち込んだけれど、まだまだシリーズで勝てるチームにはなっていない。
しかし逆に言えば、その荒削りは伸び代でもある。
もちろん、プレーに対する魅力に溢れるチームであるのは言うまでもない。
自らを厳しく鍛え直して、来年、またこの場所に帰ってきて欲しい。
パリーグのファンも待っているものと思います!


さて、我らがホークスは、やっぱり素晴らしいチームだった。
そう、「強い」というよりも「素晴らしい」チームだと改めて思った。

初戦を大差(10-1)でモノにし、続く第二戦。
翌日は移動日で休み。翌々日からの敵地での3連戦を控え、勝って2-0で移動
するのか、負けて1-1に追いつかれて移動するのか?
この試合こそが、ぼくは重要なポイントだと思っていた。

初回に先制したものの、いわゆる「スミ1」状態で迎えた6回。
2本のホームランで1-3と逆転される。
7回、柳田のタイムリーで2-3と1点差に迫り、ベイスターズに守りのミスも
出てランナーが溜まり、結局2死満塁に。
迎えるは5番、中村晃。3球目打ちましたライト前、クリーンヒット!
3塁ランナー柳田に続いて2塁ランナー今宮も本塁突入!!
前進守備のライト、クロスプレーだ、タッチ・・・アウト!!!

201710300009_000.jpg
(西日本スポーツより転載)

ところが、そうです。リプレー検証、ビデオ判定。
「セーフとして2死2,3塁で試合を続けます」(責任審判 橘高さん)

※この時の今宮の走塁については、ベースボールチャンネルに詳しい記事が
 ありました。ここを参照。

横浜球場3連戦では1勝2敗と負け越しましたが、それはご愛嬌でしょう。
ビジターではホームにハナを持たせる・・・まさかそんなことはないと思いますが、
ベイスターズファンの皆さんも、完封勝ち(4戦)、接戦勝ち(5戦)とベイスターズ
本来の姿が観られて良かったと思いました。


ところで日本一を決めた昨夜の試合、試合開始は18時半だし、延長11回だし、
両軍投手は7人ずつ14人も出るしで、試合終了はほぼ23時でした。
その後セレモニーなどもあり、0時過ぎてもバスも地下鉄も大混雑だったとか。
翌日の今日が日曜日という気楽さも手伝って、昨夜は帰宅しなかった人も
かなりおられたようです。寒くなかったのかなあ?(笑)

2017年のプロ野球が終わってしまいました。
こんな時期まで応援できた2つのチームのファンは幸せでしたね。
ああ、だけど。今日から夜は何をすれば良いのやら?
最後にCS観戦時にもらった応援旗を貼り付けて終わりにしたいと思います。
全力! 1(ワン)ダホー!!

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(10月18日CS初戦、初のネット裏最前列での観戦・・・なのに2-3で負け)
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2017 SBHパリーグ優勝おめでとう♪ [プロ野球]

■おことわり
これは自分用の覚え書きのような類のものです。
ですから、nice! やコメントはどうぞ気にせずスルーしてください。
よろしくお願いいたします。

*** *** *** *** ***

何だか不思議な優勝だ。
2017年シーズン、何がこのチームを優勝に導いたのだろうか?
9月16日の優勝決定はパリーグ史上最速らしいが、ぼくから見たホークスは
戦績とは裏腹、少なくとも圧倒的な強さからは程遠い辛勝の連続だった。

YOMIURI_ONLINE_20170916-OYT1I50046-L.jpg
(宙に舞う工藤監督 読売オンラインより転載)

今年は近年になく、主力に故障者が続出したシーズンだった。
開幕早々、ムネリンが帰って来たのは嬉しかったが、昔の面影はなく・・。
すぐにスアレス、和田が肘にメスを入れ、今季はほぼ絶望・・。
武田や五十嵐も途中で脱落。
千葉ロッテからデスパイネを補強したものの、案の定の大型扇風機。
バンデンは相変わらず白星を積み重ねているが、イマイチ安定感に乏しい。
千賀は疲労が溜まっているのか、80球を越えるとガタッと球威が落ちる。
勝負どころを迎えて、ついに打の要・内川まで居なくなってしまった。

しかしパッとしない主力を尻目に、脇役陣は素晴らしかった。
投手の筆頭格は石川。千賀もそうだが、ホークスの育成はすごい!!
そして後半戦はモイネロ。まったくのダークホース。大事に育てて欲しい。
東浜と岩嵜は完全に一皮むけて、もう脇役陣ではない。
一皮むけたと言えば、森福が去った後の嘉弥真もそうだ。
ちょっと心配なのが森だが、森も良く頑張ってくれたと思う。

野手では今宮と甲斐が双璧だろう。
この2人の身体能力の高さは特筆モノで、今宮の守備力を打率に換算すると
(相手のヒットをアウトにした分、自分のヒットに充当換算すると)、
軽く4割超えになるのではないか。同様に甲斐の強肩を打率に換算しても
ゆうに3割を超えるのは間違いない。
そして上林、明石、福田、高田、川島。
本当に脇役陣は充実した2017年シーズンだったのではないだろうか。

相変わらずのベンチワークとピリッとしない主力陣。
それなのに、こんなにブッ千切った理由は主に2つあると思う。
①シーズンを通じて、ほとんど失敗しなかった盤石なリリーフ陣。
②ホークス以外の5球団で、面白いほど星のつぶし合いをしてくれた。

リリーフ陣は本当に見事と言う他はない。
なかなか気合いと根性だけでは、ここまでの結果は残せないと思う。
トレーニングコーチなど裏方さんのサポートも見逃せないのではないか。
そして何と言っても、サファテの日本人のような心意気だ。
例の「サファテ発言」でギクシャクするかと思ったら、まったく逆だった。
セーブ日本記録は、やはりダテではない。

MVPはサファテだろう。
他に有力な対抗馬は見当たらない。
30代後半にして、まだ進化しているように見える。
まさに優勝請負人。常識外れのすごい投手だ。
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2016 NPB-CSファイナル終了 [プロ野球]

■お詫び
 時節柄、プロ野球の話題であります。
 個人的な記録として書き残すことが主目的です。
 それゆえ、どうぞ遠慮なくスルーして下さい。
 お気遣いなきよう、よろしくお願いいたします。

          ***

20161016-00010023-fullcount-000-7-view.jpg
(Full-Count の掲載記事より転載)

ついに終わってしまった。
しかし変に勢いづいて勝ってしまい、まかり間違って3年連続日本一なんて
おかしなことにならなくて、それだけは良かったと思う。

やっぱりぼくは、今のままのCSのシステムには大反対である。
消化試合を無くしたい、興行的にも何とか成功に導きたいというのは分かるが、
1年間戦ったことの重大性をないがしろにしているとしか思えない。
たった数試合だ、2位・3位のチームが1位だったチームに勝つことも十分にある。
しかしだからと言って、それで日本シリーズ進出なんて、そんなのアリだろうか?
でも、今年はセもパもそうならずに済んだ。少しホッとした。

さて、今日のゲーム。
初回に4点取ったものの、終わってみれば、結局スミ4。
最初だけは花火が打ち上がったが、5安打で勝てるような試合ではなかった。
はじめは景気良かったが、その後はまったくの尻すぼみ。
今シーズンの戦いぶりをギュッと凝縮して、この1試合にまとめました・・・
まるでそう言わんばかりのゲームだったような気がした。

いくつかポイントがあったと思うが、一番は逆転された直後の5回表の攻撃。
2死1塁に四球の内川を置いて、長谷川がレフトフェンス直撃の2塁打を放つ。
3塁コーチ飯田は内川に本塁突入を指示したが、5m以上前で完全なアウト。
その裏に決定的な2点を追加され、以後は完全に気勢を削がれた。
確かに2死だからというのはあったが、5回、たった1点のビハインドという展開。
そして次打者は、初回の3ランで乗って来た松田という場面だ。
走者が柳田や本多というのならまだしも、内川になぜあんな無理をさせるのか?
今シーズン、飯田3塁コーチの判断ミスで一体何点を棒に振ったのだろう?
このコーチに託し続ける意味もよく分からない。

試合終了後、工藤監督は言ったそうだ。
「ぼくの力不足が一番の敗因」
まさにその通りだと思う。今日の試合など、まさに典型的ではなかっただろうか?
栗山監督の勝負にかける意気込み(執念と言えるかもしれない投手リレーなど)
はテレビの画面からもヒシヒシと伝わって来たが、今日の工藤監督にはほとんど
それは感じられなかった。そういう意味では極めて残念に思った。

それにしても、ラクな味を覚えるとこうも駄目になってしまうのだろうか。
今シーズンのホークスの敗因は、工藤監督の力不足と選手への複数年契約の
失敗に尽きるといっても過言ではないと感じる。
複数年契約を結んでほぼ額面通りに働いたのは、内川とサファテぐらいのもの。
まあまあだったのがバンデンと中田?
松坂を筆頭に摂津、五十嵐、長谷川、本多、松田、細川、と実にお寒い限りだ。

ともあれ、2016年シーズンが終わった。
この時期まで応援させてもらえて、本当にラッキーだったと思う。
来シーズン開幕までの半年間、何をして過ごそうか。(笑)

タグ:CS 終了
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優勝おめでとう、日本ハムファイターズ! [プロ野球]

■お詫び
 時節柄、プロ野球の話題であります。
 個人的な記録として書き残すことが主目的です。
 それゆえ、スルーしていただいてもまったく問題ありません。
 どうかお気遣いなきようお願いいたします。

          ***

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(写真はデイリースポーツより転載)

素晴らしい優勝だったと思う。
大谷の二刀流をナインが受け入れ、それを推進力にした。
こんなこと、普通だったらとてもできないと思う。
だけど、ファイターズは苦もなくやってみせた。
ここまでの道のりは、きっと平坦ではなかったはずだ。
しかし形にした。結果を残した。これは凄いことだ。

我が愛すべきホークスだって、ファイターズに負けないぐらいに頑張った。
ファイターズの優勝が決まった今日現在、ホークスの戦績は82勝53敗。
80勝超えで貯金も29。普通なら優勝ラインの勝率6割を軽く超えているのに。
でも相手が悪かった、ファイターズが並外れて素晴らし過ぎた。
こんな戦いをされては、さすがのホークスも為す術がない。

ファイターズ、そしてファイターズファンの皆さん、
優勝、誠におめでとうございます!!

パリーグ2016年シーズンは、ファイターズのためにあったも同然でした。
リーグ内の全球団に勝ち越したのは、真にリーグチャンピオンの証です。
CSでは当然ながらホークスを応援しますが、ファイターズが実力を発揮すれば
セリーグの覇者と戦うのは恐らくホークスではないでしょう。
そうなって欲しくはありませんが、ファイターズが力を出し切ることを望みます。
最後にもう一度。

北海道日本ハムファイターズ、そしてファイターズファンの皆さん、
優勝、本当におめでとうございます!!

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実りの秋はすぐそこ [プロ野球]

めっきり秋らしくなって参りましたね。
皆さま、如何お過ごしでしょうか。

田の稲穂たちは、既に十二分に頭を垂れておりますよ。
恐らく、稲刈り目前なのではないでしょうか。
早いですねえ。ちょっと前に田植えだったと思ったら、もうこんな風です。
春が来て夏が来て、秋が来て冬が来て。
1年はあっという間ですね。

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(9月10日 自宅より約2kmの地点にて、ジョギング中の足休めに撮影)


さて昨夜、広島東洋カープがセ・リーグ優勝を決めましたね。
カープ関係者の皆さま、そしてこの日を待ちに待っていたカープファンの皆さま、
誠に誠に、誠におめでとうございます♪

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(写真はベースボール・タイムズ社より転載)

広島カープは実にいいチームですよね。
昔から一本スジが通っていると言うか、ブレるそぶりがまったくありません。
だからと言うわけでもありませんが、25年ぶりの優勝と聞いて「え?そんなに??」
と思いました。

25年前というと、津田が急にいなくなった年(脳腫瘍で戦線離脱、その後死去)。
山崎隆造選手会長が「何としても優勝して津田をV旅行に連れて行くぞ!」と全員に
ゲキを飛ばし、多くの選手が涙ながらに奮起して優勝したのは有名な話ですよね。

昨年、広島球場に行く機会があり、たまたま津田の記念プレートを見ました。
プレートは、ダッグアウトと投球練習場のちょうど中間あたりに貼ってありました。
投手陣はおまじない代わりに今でもこのプレートを手で触って戦場(フィールド)へ
出陣するようで、プレートの下側半分が少しテカテカになってました。
記念にぼくもスリスリして来ました。(笑) 写真では分かりにくいかなあ?

⑥津田恒美プレートr.jpg
(津田恒美プレート 広島球場内にて、2015年8月28日に撮影)

⑦マンホールのふたもカープr.jpg
(球場近くではマンホールのふたもカープ坊や 2015年8月28日に撮影)

ところで、スポニチアネックスの記事に黒田投手のコメントが載ってました。
リンクを貼ろうと思ったのですが、リンク切れになるのが怖い。
というわけで、せっかくなので全文を貼り付けたいと思います。
スポニチさん、どうか大目に見て下さい。

-----------------------(転載ここから)------------------------

 夢のようで、出来過ぎかなという感じだ。メジャーリーグに挑戦した2008年。
覚悟を持って海を渡った時点で、カープに復帰する野球人生は想像できなかった。
ましてや、念願だったリーグ優勝を達成できるとは。涙がこぼれた。こみ上げてくる
ものがあった。

 いろいろ悩みながらも、もう1年やると決めて、まさかこういう結末が待っている
とは思っていなかった。41歳まで野球を続けてよかった。監督、チームメート、
そして応援していただいたファンの方には感謝の気持ちでいっぱいだ。

 復帰1年目の昨季。結果は出なかったが、意識の高い選手が多いと感じていた。
驚きだった。今季の独走は、そんな若い選手たちが心技体で力を付け、チームを
引っ張ってくれた成果だろう。自分以外の投手の試合を見ていると、純粋にカープ
は強いと感じる。一緒にプレーしていると、一体感を肌で感じる。

 具体的に言うと、その試合、その一瞬に全力を尽くす姿勢。それが若手から
伝わってくる。それこそが、新井と僕の目指してきた野球だ。特に野手は、39歳の
必死な姿勢に感化されたと思う。差し出がましいが、僕たちが同じ野球観を持って
いたから、チームとしてまとまることができたのかもしれない。

 チームは基本同じ方向を向かなければならない。だが以前は残念ながら投手と
野手には溝があった。空気を変えたかった。大事なのは助け合う気持ち。互いを
リスペクトし言動や態度には注意を払う。投手、野手最年長の僕たちが、タッグを
組んでそれを実行してきた。今は溝がなくなったと感じる。

 今春オープン戦。二遊間を守るキク(菊池)と広輔(田中)が頻繁にマウンドへ
行く姿を見て「俺の時にも来てくれよ」と伝えた。「どんな状況でもいい。今だと
思ったら来てくれ」と。そうすると、投手が醸し出す雰囲気や試合の流れなどを読み、
チームのことを考えて動くようになる。彼らには自立してほしかった。以来、凄く声
を掛けてくれるようになった。感謝している。そういうささいなことが、チーム力に
なると信じる。

 07年までの苦しかった時代。新井と僕は何かを変えたかった。でも、力が及ば
なかった。お互い、チームを離れ、厳しい環境で生き抜いた。出ていった者が偉そう
には言えないが、外を見たからこそ学び、経験できたこともある。同時期にカープに
戻ったが、考え方はブレていない。僕たちの野球観は間違っていなかった。この優勝
でやっと証明できる。自己満足かもしれないが、今はそういう気持ちだ。

 この2年間、自分の投球には歯がゆさを感じてきた。先発ローテーションを任され
る以上、責任を全うしたいと思うが、気持ちと体が一致しないことが少なくない。
だが、どんなに苦しくても、結果を残さなければいけない。クライマックスシリーズ、
そして日本シリーズへ向け、持っている力の全てを出し切りたい。チームが勝ち、
ファンの人たちが笑顔になるように――。 (広島東洋カープ投手)

-----------------------(転載ここまで)------------------------

黒田は今年限りなのかなあ?
もう1年ぐらいコーチ兼任で残ったらどうなのかなあ?
昨日、タマスタ筑後(2軍戦)で投げた松坂とはエライ違いですねえ。

松坂、3回を投げて6四球1死球。オリックス2軍のお情けに救われて自責点はゼロ。
しかし内容的には、球威・制球ともに2軍でも通用しないレベルでした(ネット観戦)。
極めつけは3回表のオリックス2軍の攻撃、結果的には1死満塁から1塁ゴロで3→2→1
の併殺でチェンジだったのですが、松坂が3アウト目の1塁ベースカバーに入る時に
右股関節を痛めたようで、右足をかばいながらベンチに戻り、そのまま交代でした。
マウンドから1塁までのダッシュぐらいで股関節を痛めるようじゃなあ・・・。

松坂クン、晩節を汚すのもいい加減にし給え。
と言うか、黒田のツメの垢でも煎じて飲んだらどうなの?
あ~あ、最後はまったく実りのない話になってしまった。。(涙)

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祝 福岡SBホークス日本一♪♪ [プロ野球]

最後の最後、西岡のスリーフィートラインオーバーは何とも微妙な判定。
これが最終回、ゲームセットのタイミングじゃなかったら、和田監督ももっと
食い下がっていたに違いない。

片や小躍りして喜んでいるホークスの横で、審判団に詰め寄る和田監督。
何だかすごく気の毒な印象を持ったのは、ぼくだけじゃないでしょう。
とは言え、判定は判定。断が下された以上、仕方ありません。

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(写真はデイリースポーツより転載)

T 000 000 000 0
H 000 000 01X 1
メッセンジャー 、呉昇桓 - 藤井
攝津 、森 、五十嵐 、サファテ - 細川

このシリーズは珍しく3戦、4戦と観戦することが出来てラッキーでした。
結果的には良く似たチームカラーでしたね、この両チーム。
どちらも守備力が素晴らしかったと思います。
特にタイガースのセンター(大和)。
彼の守備力のせいで何点取り損ねたか分かりません。

ああしかし、一昨日、昨日の観戦疲れが抜けません。
もうトシです。(笑)


秋山監督、お疲れさまでした!
ぼくはね、10月2日の最終戦で優勝を決めた後にヒーローインタビューで
あなたが言った、あのひとことが今でも忘れられません。

「おめでとうございます!」

最初、聞き間違えたかと思った。
優勝監督が、観客席に向かって「おめでとうございます!」と言ったのを
ぼくは初めて聞きました。
思えば、既にあの時には勇退を決めていたのでしょうね。
だから客観的なスタンスでモノが言えたのでしょう。

勇退する最後の試合が、ホームで日本一を決める試合だなんて、
あなたは本当にラッキーな人だ。
王さんなんか、最後の試合はビジター(仙台)で延長戦のサヨナラ負け。
そのシーズンは結局、最下位でしたからね。

10.2であなたにもらった「おめでとう!」を、今、ファンのみんなから、
あなたにお返しします。
秋山監督、本当におめでとうございます!!
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2014 どうにかこうにかCS突破 [プロ野球]

おめでとう、秋山!
ありがとう、日本ハムファイターズ!!

言いたいことは色々あるが、今日、それを言うのはやめよう。
今シーズンの総括は、いずれゆっくりやりたいと思う。
そうでなくても、今年は言いたいことが山ほどある。

中4日の大隣の力投には、驚きを通り越して頭が下がる思いだった。
思い起こせば10月2日、レギュラーシーズン最終戦もキミだったよなあ。
病み上がりのキミに、ここ一番の大切な戦いを任せなきゃいけない今の投手陣、
何なんだろうなあ、実に情けないよ。

ファイターズはビジターで転戦に次ぐ転戦。
京セラドームから、休む間もなくヤフードームへ。
それでいてバファローズに2勝1敗、ホークスには結局3勝3敗という戦績。
つまり、2位や1位のチームに対して負け越していないのだ。
敵ながら天晴れ、栗山は実にいいチームを作ったものだ。

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(10月15日、CS2ndステージ初日の朝8時過ぎ、博多駅前ANA系ホテル前で撮影)

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大隣(勝)、五十嵐、サファテ-細川
上沢(負)、鍵谷、谷元、白村-市川、大野
本塁打:細川

CSのMVP、吉村だって?
冗談だろー!!
選定委員の目は節穴か?!

稲葉選手、金子誠選手、誠にお疲れさまでした。
キミたちを胴上げした我がホークスの選手諸君、実にいいヤツ揃いだろ?
だけどそれが災いしてか、本当に勝負弱い。
お人好しで勝負弱いが、人間的な魅力には溢れる。
勝負師としては、それじゃあいけないと思うんだけどね。

阪神タイガースは強いから、勝ち負けよりも誇りを持って試合に臨んで欲しい。
じゃなきゃあ、ファイターズやバファローズに申し訳が立たんぞ!!
ああ、何だか完全に酔いが回って来た。
これから特番が目白押しなのに。(爆)
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ホークスへの想い 3 [プロ野球]

さて、前回から随分と間延びしてしまいましたが、第3回目です。

78年のオフを限りに出て行ってしまったライオンズに代わって、
10年ぶりに来てくれたプロ野球チーム、それは浪花のホークスでした。
素直に嬉しい! これからは逃げられないように大切にしなきゃいけない。
だけど・・・。

あまりにも急な話で、みんな心の準備が十分出来ていない。
その上、馴染みも薄いので、レギュラー陣でさえも知らない名前があったりする。
さらにチームは弱い。特に投手力は壊滅的で、ストレスの残る負け方が多い。

記念すべき新生福岡ダイエーホークスの初代監督は、ジェントルマンの誉れ高き
杉浦忠さんだった。
だけど杉浦さんは、新球団となったその年限りの監督生活で、すぐにフロント入り。

二代目は田淵さん。知らない人のいない元ライオンズのスタープレイヤーだ。
丁度その頃だったと思う、地行浜(じぎょうはま:万国博覧会よかトピアの跡地)に
ドーム球場とリゾートホテルを建設するニュースがリリースされた。
軽く数千億のビッグプロジェクト。さすがは飛ぶ鳥を落とす勢いのダイエーグループ!
福博の街はみんな一様に驚いた。

1年目 89年:杉浦監督、4位(11.0) ※カッコ内は首位とのゲーム差
2年目 90年:田淵監督、6位(40.0)
3年目 91年:  同上  、5位(29.0)
4年目 92年:  同上  、4位(24.0)

杉浦監督、田淵監督の時代はタテ縞のユニフォームだった。
高名なデザイナーの作だと聞いたが、配色もイマイチだし、成績がパッとしないからか、
まったく強そうには見えず、却ってひ弱そうに見えた。
杉浦さんの1年目はまだしも、田淵さんの3年間は目を覆うばかりのBクラス。
必然的に、地元に根ざした雰囲気など、残念ながらまだまだ薄かった。

92年のシーズンを最後に、長らく親しんで来た福岡城址の平和台球場は役目を終え、
西へ約2キロ、地行浜に日本初の開閉式ドーム球場が誕生した。

93年はボロボロの平和台から最新鋭設備のドーム球場に変わり、監督も田淵さんから
根本さんに変わり、そしてユニフォームもタテ縞からシンプルなものに変わった。
しかし、相変わらずのBクラス。チームの成績だけはまったく変わり映えしなかった。

5年目 93年:根本監督、6位(28.0)
6年目 94年:  同上  、4位( 7.5)

93年のシーズンオフ、秋山がトレードで、小久保がドラフトでホークスに加わった。
94年オフには石毛、工藤がトレードで、城島がドラフトで加わった。
誕生当初は「福岡」という名前が付いただけの、実態としては大阪のチームだったが、
5,6年が経ったこの頃には、主力の選手たちもほとんどが入れ替わっており、
名実ともに福岡のチーム、九州のチームになっていた。

そして94年オフには少し次元の違う、飛びっきりのビッグニュースがあった。
それは、世界の王さんが監督として福岡にやって来るというものだった!

初めの頃の新聞報道には、誰もが懐疑的だった。
世界の王さんが、福岡みたいな片田舎に本当に来るのか?
そんなわけない、きっと何かの間違いだ・・・。
しかし、王さんは福岡にやって来てくれた。間違いなんかじゃなかった!

6年目の94年。チームの成績は4位だったが、成績は69勝60敗1分の勝ち越し。
貯金を持ったままシーズンを終えたのは、一体いつ以来なのか?
そんな中、元ライオンズの投打の要、秋山・工藤。そして王さんが監督。
おれたちのFDH(福岡ダイエーホークス)が、やっと花開くぞ!
翌95年のシーズン、悪くてもAクラス入りは間違いないと、みんなが思っていた。

7年目 95年:王監督、5位(26.5)
8年目 96年: 同上 、6位(22.0)
9年目 97年: 同上 、4位(14.0)

しかし状況に大きな変化は無かった。3年連続してリーグ最低の防御率。
そこそこは得点するものの、投手陣がそれを守りきることが出来ない。
結果を伴わないためだろう、王監督のギャンブルをしない手堅い采配(逆に言えば、
ワンパターンとも言える)にも、次第にファンの非難が集中し始めた。
過度の期待感がもたらす反動と言えばいいのか、暴徒化した心無い一部のファンは
王監督に生卵をぶつけ、「お願いだから辞めてくれ」などと醜い罵声を浴びせた。

早いもので、福岡ダイエーホークスになって、すでに丸9年の時が流れていた。
南海ホークス時代から指折り数えると、20年連続Bクラスという汚名である。
96年オフには井口、松中、柴原がドラフトで加わった。
97年には3年目の城島が3割を打ち、小久保が打点王を取った。
だが、ある種の諦めムードも漂っていた。


(part4に続きます)
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47番への惜別 [プロ野球]

ありがとう、今日まで本当によく投げてくれたと思う。
キミが投げると、いつもまったく打てない打線に、言いたいことは山ほどあっただろう。
しかし、それを考えることも、口にすることも、明日からはもう必要ない。

「信頼や愛情が無い」なんて意味不明のことを言わずに、早く移籍を決めてほしい。
そんな一言ひとことが、どれほどファンの神経を逆撫でしているか、キミには判らないだろう。
でも、まだ今のうちなら、いい思い出のほうが圧倒的に多いと思う。
長引かせても、何ひとつ得るものは無いからね。

マスコミによれば、ファンの8割以上がキミの残留希望だと言うが、それは違うと思う。
少なくとも福岡のファンには、そんな度量のある人間は多くない。
だから、一旦見限った選手を再度温かい目で見守るなんてこと、絶対に出来るはずがない。

毎年、全部がインセンティブ状態?・・・当然じゃないか!
キミたちはサラリーマンではない。だからこその高給ではないか!
キミたちは生粋のアスリートであり、そして勝負の世界に身を置くピュアな勝負師でもある。
それ故の厚遇、それ故の輝きだと思うのだが、ぼくが間違っているのだろうか?

来シーズン、仮にキミがホークスに残ったとしても、ぼくはそれを是としない。
悪い代理人にそそのかされた情状はあるが、ホークスの一員としてのキミをぼくは認めない。
悪く思わないでくれ。ファンというのは、そんなものなんだ。

ぼくは悲しすぎて、無念すぎて、信じられなくて、涙も出ないよ。
だけど仕方ない。いつかはやって来る、お別れの時が来たってことだ。
ありがとう、そしてさようなら。杉内!
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ホークスへの想い 2 [プロ野球]

というわけで、前回の続きです。
周囲のおじさんたちに感化されて、チビsong4uの身近にあった西鉄ライオンズ。
今は無くなってしまった平和台球場までは、途中で寄り道をせずにちゃんと行けば、
自宅から自転車で30分はかからない場所にありました。
song4u幼少期からのライオンズを時系列に振り返ると、大体こんな風になります。
※( )内はsong4uの年齢。(爆)

56~58年(2~4):西鉄ライオンズ、日本シリーズ3連覇。
63年(9):西鉄ライオンズ、最後のパリーグ優勝。その後は低迷。
70年(16):「黒い霧事件」が発覚。主力が抜け、チームの士気は地に落ちる。
70~72年(16~18):3年連続の最下位。観客は激減、ついに西鉄は撤退を決断。
73~76年(19~22):太平洋クラブライオンズとなる。本拠地は平和台を維持。
77~78年(23~24):クラウンライターライオンズとなる。本拠地は変わらず。
79年~(25~):西武ライオンズとなり、本拠地を所沢の西武球場に移転。福岡を去る。

読売ジャイアンツのV9(65~73年)のほぼ真ん中で発覚した70年の黒い霧事件。
この事件はセリーグも含めたプロ野球全体の問題でしたが、主力級が永久追放になった
パリーグに対して、セリーグへの対応は甘いものに感じられました。
その結果醸成されたのは、王・長嶋で大人気のクリーンなセリーグと、ダークなイメージが
付きまとう怪しいパリーグ、という極めて好対照すぎる明と暗の構図です。
オールスター戦などでよく言われた「人気のセ、実力のパ」というキャッチフレーズは、
単に「人気のないパ」と同義だと、ぼくは理解していました。

よくよく考えれば、ぼくの子供時代の球団は、ひとつとして現存していません。
西鉄ライオンズ(現 西武ライオンズ)を筆頭に、南海ホークス(福岡SBホークス)、
阪急ブレーブス(オリックス ブルーウェーブ)、近鉄バファローズ(楽天Gイーグルス)、
東映フライヤーズ(北海道日本ハム ファイターズ)、東京オリオンズ(千葉ロッテマリーンズ)。
チームの愛称でさえ、そのまま残っているのはライオンズとホークスだけです。


さて、そんな激動の時代、79年以降はプロ球団が無くなってしまった福岡では、逃げた女房
(西武ライオンズ)に相変わらず未練を持つ(声援を送る)人がほとんど、という状態でした。
もう戻って来るはずはないのに、何とか福岡に連れ戻す手段はないものか、などという話が
あちこちの呑み屋で聞かれました。
テレビは憶えていませんが、ラジオは依然、ライオンズ中心の放送だったと思います。
と同時に、ライオンズが所沢に去って5年ほどが経過した80年代半ば頃からは、福岡への
球団誘致の噂がまことしやかに立っては消えの状況が繰り返されておりました。

そして88年、ついにその時を迎えます。
熱血漢の名物オーナーであった南海ホークスの川勝オーナーが4月に亡くなったのを契機に、
毎年10億円(当時)の赤字垂れ流しに業を煮やした南海電鉄本社の不満が沸騰!
南海ホークスが経営権を手放して、チームは福岡に移転するらしい・・・との有力情報が!
注目の譲渡先は、中内さんのダイエーグループ!!

同じ阪神地区での起業で何らかの縁があったのでしょうか、買収相手は当時バブル景気に
乗って破竹の勢いだったコングロマリットの雄、ダイエーの中内さんでした。
プロ球団待望論の根強い福岡に南海ホークスを移転すれば、地元の協力は容易に得られる。
その上で中内さんが狙ったのは、まずはベースボール&リゾート。
そして、福岡を発射台にしたアジア圏への更なる飛躍だったようです。

福岡の地元経済界は、もちろん、もろ手を挙げて賛成の大合唱。
一方、ファンのほうは複雑な心境です。よりによって西鉄時代にライバルだった憎きホークス。
ライオンズの代わりにホークスって、そんなに簡単に乗り換えられるほど単純な話か?!
他方、南海ホークスの地元大阪で巻き起こっている移転への大反対は、10年前に自らも経験
していて、とても他人事とは思えない気持ちもありました。

複雑な心境のファン、そしてもっと複雑な心境だったであろう選手たち。
色々な思いや感情、皮算用などが交錯する中、88年を最後に南海ホークスは静かに消滅し、
翌89年、本拠地を平和台球場として、新たに福岡ダイエーホークスが誕生しました。
79年以降、プロ野球無風地帯となった福岡に、10年ぶりに帰って来たプロ野球です!

当然ながら、表向きは歓迎ムード一色。
しかし一皮剥けば、そこにはドロドロとした、何とも得体の知れないものが蠢いていました。
福岡撤退から10年も経ったのに、まだライオンズを応援する声が多かったのも周知の事実。
特に、平和台でのホークスvsライオンズ・・・どちらがホームで、どちらがビジターなのか?
言うに言われぬ、本当に摩訶不思議な雰囲気が漂い続けました。

「ダイエーやら好かん。西武のほうが好いとう!」


(また書ききれませんでした、スミマセン! part3へ持ち越します。。)
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