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2018 日本シリーズ、回顧録・・・のつもりがCS批判^^; [プロ野球]

これは個人的な備忘録です。
どうか皆さん、お気遣いなく。

     ***     ***     ***

日本シリーズを語る前に、まず今シーズンの戦績を簡単に書いておこう。

■レギュラーシーズン(2位)
 143試合 82勝60敗1分 勝率.577 打率.266 防御率 3.90

■ポストシーズン
 CSファースト:対日本ハムファイターズ 2勝1敗(○●○)
 CSファイナル:対西武ライオンズ 4勝1敗(○●○○○) ※アドバンテージ除く
 日本シリーズ :対広島東洋カープ 4勝1敗1分(△●○○○○)
 ポストシーズン合計:14試合 10勝3敗1分

レギュラーシーズンは2位であったものの、貯金22と立派な成績。
セリーグぶっちぎり優勝のカープが82勝59敗2分であり、ほぼ同等と言える。
普通なら優勝レベルの成績であったが、今シーズンは西武ライオンズがそれを
大きく上回る貯金35。本当に文句なしの素晴らしい成績であった。

特筆すべきは防御率。
パリーグでは、①3.69オリックス、②3.77日本ハム、③3.78楽天、④3.90SBH
⑤4.04ロッテ⑥4.24西武。
オリックスが3点台中盤でトップは驚き。いかに打てなかったかが良く分かる。
楽天も3点台後半で頑張ってたんだなあ。

しかし一番の驚異は、防御率最低の西武がぶっちぎり優勝だったということ。
まあ今年の西武打線、ここ数年で両リーグ一番と思うほど本当に凄かった。
どこからでも得点機を作れるし、簡単にビッグイニングにする凄まじい破壊力。
運悪く、CS期間中に低調期が重なってしまったのは気の毒と言う他はない。
こんなことが起こり得るから、CSなんか即刻やめてもらいたい!

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(11月5日朝 博多駅B1F、ヌードエレベータシャフト裏で撮影)


レギュラーシーズン143試合、本来、その戦績がすべてのはずだ。
そこで順位が決まっているのに、何ゆえそれをないがしろにしてまでポスト
シーズンをやらなければならないのか、ぼくにはまったく理解できない。
それも12球団のうち、半数の6球団がポストシーズンに進出できるなんて、
半年以上かけて143試合もやった意味は一体何だったのか?

消化試合をなくすためです、NPBはそう言って憚らない。
しかし、例えば今年のセリーグのように、首位が独走してしまったら、
下位チームが途中から2位3位狙いに切り替えて来るのは当たり前だ。
強い首位チームにはエース級を当てずに温存するローテーションを組むぞ。
下位同士では熾烈なゲームになるが、首位vs下位では消化試合になってしまう。
結局、どうやっても消化試合はできてしまうのだ。
そんなことは百も承知のくせに、どうしてそんな詭弁を言うのか?

ポストシーズンは非常に儲かる。
それも濡れ手に粟のような儲かり方をする、まさにドル箱と言っていい。
テレビの放映権然り、球場のチケット然り。レギュラーシーズンと大違いだ。
特にCSは、上位球団が直接権利を手をできるため、球団経営側にも大人気。
球団やNPB、連盟を含めた関係者としては、一年中ポストシーズンばっかり
をやりたいぐらいの気持ちかもしれない。
しかし言っておくが、そんなことばかり考えているとファンは逃げるぞ。
借金チームが出るかもしれない日本シリーズなど、誰が見たいものか!

しかしそうは言っても、興行的には成功しているCS。
目の前にエサがぶら下がると、どうしても手が出してしまうのだろうか。
まったく、実に困ったものだ。
これほどの興行的な成功を得てしまうと、もはやCSをやめてしまうなど
余程のことがない限りあり得ない。悲しいが認めるしかない状況だ。
であるならば、もうちょっとマシなものにできないものか?

まず、アドバンテージ設定があるよね。
ゲーム差なしだろうが、20ゲーム差だろうが、何も変わらないという
今の愚かすぎるアドバンテージ設定は絶対に変えるべきだ。
例えば現状に加え、5ゲーム差につき1つのアドバンテージを付加する。
ファーストでは最大1つ、ファイナルでは最大3つのアドバンテージとする。
ゲーム差をつければ、上位チームは1つ勝てば勝ち抜けることができる。
これならどうだろうか。消化試合は今よりもさらに減ると思う。
下位チームにも可能性は残るし、それでも上位チームが負けるようなら、
これはもうどしようもない。
レギュラーシーズンの「重み」は、今よりもずっと反映されたものになる。

他にもまだまだたくさんあるだろう。
とにかくNPBや連盟、球団関係者はもっとマジメに考えて欲しい。
でないと、ファンはあっという間に逃げるぞ。
逃げてから悔やんでも知らないぞ。

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2018 日本シリーズ、ホークス日本一! [プロ野球]

これは個人的な備忘録です。
どうか皆さん、お気遣いなく。

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11月まで応援させてくれてありがとう。
カープとの日本シリーズを応援させてもらえるなんて、
本当に夢のようでした。
その上、カープを撃破! もう言葉がありません。

2年連続の日本一!

おめでとう、工藤ホークス!

そしてありがとう、工藤ホークス!

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(ゲームセット直後のナイン スポーツ報知より転載)

第六戦は、シリーズ初めてと言っていいほどの緊迫した投手戦。
1回、ホークスにはいきなりチャンスが巡って来た。
四球と野選で一死一二塁。柳田の内野ゴロで二死二三塁。
しかし中村がまったく合わず、力なく三振。

ジョンソンのコースをつく投球に、詰まった打球ばかりのホークス。
この辺りは第二戦とまったく同じに見えた。うーむ、何だかなあ。
対するバンデンも、力のあるストレートを投げ込んでいる。
今日は第二戦よりも、更に調子良い投球に見える。

4回、柳田が四球。
続く中村の初球、おあつらえ向きの外角高めでエンドランが見事的中!
インコースだったら、セカンドゴロ、ゲッツーだったかもしれない。
無死一二塁となり、内川が送り、一死二三塁。
ここで西田。どうやって外野フライを打つのかなと見ていたら、
2球目に何とスクイズ、ホークス先制!!

続く5回。
川島、上林と簡単に倒れ、二死ランナーなし。
ここでグラシアル、外角低めをすくい上げてレフトスタンド2階席へ。
ホークス追加点、2-0!
この2点目が非常に大きかった。

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(5回のグラシアル いかに低い球を打ったかが良く分かる デイリーより転載)

バンデンは唯一2回が危なかったが、甲斐が6つ目の盗塁を刺し、
6回までをほぼ完璧に抑え、7回からは武田、嘉弥真、森とつないで
4投手のリレーでカープを4安打完封。
3回以降、カープにはチャンスらしいチャンスはなかった。

結局、引き分け、そして1敗の後、4連勝という快挙。
MVPは6つ全部の盗塁を刺したキャッチャー甲斐でした。
カープという素晴らしい相手と戦えてこその素晴らしい勝利。
ありがとう、カープ!

■日本シリーズ 第六戦 ホークス4勝1敗1分け
ホークス 000 110 000 2
カープ  000 000 000 0

H:バンデンハーク、武田、嘉弥真、森‐甲斐、高谷
C:ジョンソン、一岡、フランスア‐石原、會澤
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2018 日本シリーズ、日本一に王手! [プロ野球]

これは個人的な備忘録です。
どうか皆さん、お気遣いなく。

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シリーズ期間中、平日の退勤は超特急帰宅モードである。
18時15分には帰宅も完了し、試合開始の18時半に照準を合わせる。
本当はヤフオクドームに身を置きたいのだが、18時半試合開始で4時間ゲーム
+長蛇のバス待ち地獄を考えると、午前サマ前後の帰宅になってしまう。
勝てばまだ良いが、これで負けゲームだと体力の消耗が激しい。

ということがすべてではないが、第5戦チケットの権利は諸事情により放棄した。
ま、あんまりいい席じゃなかったし、翌日は人間ドック+第5戦は4時間半ゲーム
ということで、結果的には正解だったと思う。
その代わり、リタイヤ後は思う存分に堪能するぞ。

それにしても、カープファンはすごい。
新幹線で博多駅に到着、地下鉄に乗り換えようとしているのか、カープの赤い
ビジターレプリカの姿が、こっちに3人、あっちに5人という有様だ。
年齢層もかなり幅広いようにお見受けする。
うーむ、どの角度から見ても、カープは本当に手ごわい。

     ***     ***     ***

さて、そんなこんなで10月30日(火)。
日本シリーズ第三戦は、1敗1分けで舞台をヤフオクドームに移した。
狭いヤフオク+DH制ということで、打ち合いが予想されたが、
まさかこんなことになるとは、誰も予想してなかったのではないか?

「勝った気がしない…」
「1つ勝つのがこんなに大変とは…」

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(6回裏 二死一二塁 デスパイネ ライトに3ラン! 毎日新聞より転載)

どちらにも勝利を手にするチャンスはあったと思う。
結局、ホークスが勝利を手にしたが、勝因の一番は幸運だったこと。
そして、もうひとつ挙げるとすれば、丸の不調でしょう。
丸は結局この試合、5打数4三振(全部が空振りの三振)。
丸のところで打線が切れてましたね。

象徴的な幸運を感じたのは、
・5回裏、カープ一塁手の二塁への送球エラー(結局これで2点もらった)
・7回表、丸の鋭い一塁ライナー(ゲッツー)
・9回表、二死一三塁、カープ最後のバッターが初球の内角低めの難しいタマに
 手を出してくれてボテボテの一塁ゴロ、ゲームセット

5回は上手い一塁手だったら、かなり微妙なプレーになっていたはず。
7回の丸の当たりが少しどちらかにズレていたら、どうなっていたか分からない。
9回、もう少しジックリ見極められていたら、きっと森も苦しかったと思う。

あ、あと高谷のまぐれ当たりもあったね。
結果的にあれが決勝点になってるわけだから、勝負は時の運と言うけれど、
本当にそのとおりだなあと思いました。
ホークスにとって、加治屋だけが心配な第三戦だったと思います。

■日本シリーズ 第三戦 ホークス1勝1敗1分け
カープ  000 012 050 8
ホークス 000 224 10X 9

C:九里、ヘルウェグ、岡田、中田、一岡‐會澤
H:ミランダ、高橋礼、モイネロ、武田、加治屋、嘉弥真、森‐甲斐、高谷

     ***     ***     ***

さあ、星は五分に戻した。
ここは是非とも連勝して波に乗りたいところ。
10月最後の日、31日(水)は日本シリーズの第四戦、先発は東浜と野村。
この試合はやっぱり初回の攻守が大きかった。

場面は開始早々の1回表。
カープ一死後、菊池が左前打。甘い球ではなかったが上手く打たれた。
続く3番の丸。前日の4三振には思うところがあるだろうと思って見ていた。
初球、2球目、3球目と低めに外れる。立ち上がりの悪い東浜、ピンチ!

丸へ3ボールからの4球目、東浜のストレートがふわっと高めに浮いた。
丸のバットが一閃、打球はあっという間にセンター柳田の頭上を越えた。
一塁ランナーだった菊池は、二塁三塁を回って本塁へ。
一方、ボールは柳田から中継のセカンド明石、そして甲斐へバックホーム。

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(1回表 走者菊池、キャッチャー甲斐 デイリースポーツより転載)

…タッチアウト!!

センター柳田は俊敏だったが、まあ普通のプレー。
やや高く浮いた柳田の送球を受けた中継の明石が、実に上手く処理した。
もし明石の送球が一塁側に50cmズレていたら、恐らくセーフだっただろう。
50cm高く、あるいは50cm低くなっていても、きっとセーフだったと思う。
それぐらいギリギリのプレー、ここしかないという送球だった。
同じ柳田、明石のセットでも、ここまで上手く行くのは何回かに1回だ。
カープの三塁コーチが手を回したのは当然の判断だった。

試合は、上林とデスパイネのホームランでホークスがモノにした。
上林は甘い球ではあったが、完璧な当たりのホームラン。
一方、デスパイネは内角低めの難しい球に見えたが、芸術的な身のこなしで
ホームランにしたように思った。

前日、16安打したカープ打線、この日は元気がなかった。
散発4安打。得点は鈴木のホームランによる1点だけ。
ツキもあったが、ホークス投手陣も頑張ったと思う。

■日本シリーズ 第四戦 ホークス2勝1敗1分け
カープ  000 100 000 1
ホークス 002 101 00X 4

C:野村、ヘルウェグ、今村、アドゥワ、中村祐‐會澤
H:東浜、モイネロ、武田、嘉弥真、森‐甲斐、高谷

     ***     ***     ***

第四戦を終わって、ホークスの2勝1敗1分け。
広島で1勝もできなかったものが、福岡では負けなしの2連勝。
今日勝てば日本一に王手! という第五戦は11月1日(木)。
さあ、ヤフオクで3連勝となるか?!

先発は開幕戦と同じ千賀と大瀬良。
両先発ともに、まずまずの立ち上がりだったと思う。
しかし、やはり気負いや緊張からだろうか、いつもの千賀と違う。
恐らく大瀬良にしても、それは同じだったのではないか。

2回にカープが連打で1点を先制。
なおも一二塁から、ラストバッター野間がライト前ヒット!
突っ込んで来たライト上林からのバックホームが、直接、甲斐に届いた。

…タッチアウト!!

前日は中継タッチアウト、この日はダイレクト送球タッチアウト!
盗塁を仕掛けては2塁ベースが遠く、本塁での憤死も続く。
カープ得意の足攻を、まともに機能させないホークスの守備陣は凄い。
カープのポテンシャルが高いだけに、ホークスのパフォーマンスの凄さが
対比的に目立つ。これぞプロ野球の醍醐味だ!

しかし、何ともジリジリとした試合展開。
2回にカープが1点を先制、0-1。
4回にはホークスが中村のタイムリーで逆転、2-1。
すぐさま5回に、丸が逆転2ランを放つ、2-3。
その裏、満塁で柳田の内野ゴロの間に同点、3-3。
するとすぐに6回、先制タイムリーの會澤が勝ち越しホームラン、3-4。
ホークスも7回、乗ってる明石が完璧なホームランで同点、4-4。

さすが日本シリーズという試合。まったく目が離せない。
ゲームはそのまま二度目の延長戦へ突入。
そして迎えた10回裏。
昔からよく言います、こういう接戦を決めるのはエラーかホームラン。
そうです、やはり決めたのは柳田でした。

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(10回裏無死 柳田、バットを折りながらサヨナラ本塁打 東スポより転載)

我らがホークス、ヤフオクでついに3連勝!
日本一に王手!
マジかよ?!
いいのかよ!!(笑)

■日本シリーズ 第五戦 ホークス3勝1敗1分け
カープ  010 021 000 0 4
ホークス 000 210 100 1x 5

C:大瀬良、ヘルウェグ、一岡、フランスア、中崎‐會澤
H:千賀、モイネロ、武田、嘉弥真、高橋礼、森、加治屋‐甲斐、高谷

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