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てるてるはお星さまになりました [暮らし]

ちょうど一年ぐらい前に記事にしたてるてる、頑張りました。
途中、危うくなったのは一度や二度ではありません。
危なくなっては回復し、もう駄目だと言われては蘇りました。
だけど、さすがに今度ばかりは駄目でした。

頑張って頑張って頑張りぬきましたが、10月10日、ついに力尽きました。
でも、もうここまで頑張ってくれたら、何も言うことはありません。
長く辛い思いをさせてごめんね、でももう頑張らなくても良くなったよ。
どうか、ゆっくり休んでね。

地元の中規模病院に最初の入院をしたのが去年の9月3日でしたから、ほぼ13か月。
その間、彼女の3人の娘たち(うちのカミさんが長女)は連日のお見舞い、ご機嫌伺い
&介助を日課としました。雨が降ろうが風が吹こうが、絶対にてるてるを見舞う。
日常的に朝昼晩、3人が交代で顔を見せる。それが13か月間、一日にも欠かさず。
途中、転院もあり、片道小一時間という難行にも耐え続けた。

13か月のお見舞い&介助励行・・・言葉にするのは実に簡単です。
だけど、実際に実行するのは大変だったことと思います。
まさに、言うは易し、行うは難し。
カミさんが喪主挨拶の中で申しておりました「後悔だけはしたくなかった」。

180927_173537rr.jpg
(1年前にも掲載した写真。てるてる頑張れ!と思いながら撮った夕焼けの富士山)

後悔と言えば、今回、思い知ったことがあります。
ある人に言われました、「大往生ですね」。
てるてるは大正14年生まれ。当年で94歳になっておりました。
一般論で言えば、確かに大往生の部類かもしれません。
しかしぼくは、正直言ってイラっと来ました。
94歳だろうが100歳だろうが、元気でいて欲しい、「大往生なんてない!!」

ぼく自身も過去、何度クチにしたか分かりません。
「大往生ですね」「大往生でしたね」
だけど、言われたほうはきっとイラっとしたに違いありません。
そのことが、自分が言われてはじめて明確に分かりました。
実に情けないことですが、今回、本当にはじめて痛感しました。


大正14年生まれのてるてる。
大正、昭和、平成、令和と4つの時代を生きたんですね。
元々ちっちゃな身体でしたが、骨になったら更に小さくて、
こんなに小さな身体で頑張って来たんだなあと改めて感じました。

これまでお正月など、てるてるを中心に集まっていた孫たちも、
これから先は集まる機会が減るのかもしれません。
そんなことを考えると、改めててるてるの存在の大きさが偲ばれます。

ひとつの大切なことが終わりました。
すべからく物事には始まりと終わりがあるという意味において、
大切なことのうちのひとつが終わったという気がします。

さっき、カミさんがポツリと言ったのがとても印象的でした。
「明日から病院に行かないのが、何だかヘンな感じ」
だよねえ、日課そのものだったからねえ。
本当にいい娘たちに育てましたねえ。見事です、てるてる!

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