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土曜日の夜 [音楽]

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金曜の夜と土曜の夜。
さて、リラックス度が高いのは、どっち?
金曜の夜も、確かにリラックス度は低くない。
だけど部分的には、どこかにまだ仕事を引きずってる所が無きにしも非ずだと思う。
ところが土曜の夜はどうでしょう? これはもう、120%完璧なるプライベートタイムなのである。
というわけで、やっぱり土曜の夜に軍配を上げざるを得ないなあ。(ぼくの場合ね)

だから土曜の夜は、次の日に予定が無ければ、とことん呑みたいって気になったりします。
日曜の夜ってことになると、心構え的には、翌日以降のために戦闘準備に入る必要もあるし、
思いっ切り呑みに没頭できない所があるのに比べて、土曜の夜は何たってお気楽度200%。
特に最近は、何だかとても酒が旨いから、より一層その傾向が強い。
どうしてだか、原因は皆目見当がつかないんですけどね。

酒が旨いってのは、端的に健康的な証でもあると思います。
これは近来稀に見る実に素晴らしいことだ、と密かに思ってるんですけどね。
で、酒と言えば、ツマミが極めて重要なセグメント。当然ながら各種取り揃えておりますが、
その中でも、今夜の極上のツマミと言えばこれです。

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グールドの、ベートーベンの2つのバガテル(作品33&126)です。
レコードは持ってる(九州の実家に)んですが、最近までCDはリリースされてなかったと思います。
ところが、偶然にもYouTubeにアップされてるのを見つけて探したら、’07年に出てました。
瞬間的に、これは神さまの思し召しだと思いましたね。無宗教なくせして。(^^ゞ

このレコードに出会ったのは、今を去ること30数年前。確か、70年代の中盤頃じゃないかなあ。
エキセントリックで有名だったグールドが、自分の楽しみのために弾いているように感じました。
その時のファーストインプレッションは、30数年経った今でもまったく変わらないなあ。

グールドは誰のためにも弾いていないと思う。これは絶対、自分のため以外の何物でもないね。
そういう意味では、ベートーベンがこれを書いた時の心境とかなり似てると思う。
だからこそ、すごく自由で、すごくお茶目で、すごく魅力的に聴こえるのだと思います。
モーツァルトをあんな馬鹿みたいに弾かなければ、グールドは大好きだったのになあ。
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しろうさぎ

グールド、何枚かCD持っています。
このCDは残念ながらまだ聴いたことありませんが。
by しろうさぎ (2010-09-05 01:51) 

song4u

しろうさぎさん、深夜にどうも。(^^;

グールドは、ご他聞に漏れずバッハからの付き合いなんですが、
バッハでは皆さんが仰るほどの印象は無かったように思います。
ところが、その次に出会ったベートーベンの「熱情」で感動しました。
中でも、異常に遅いテンポの第1楽章!!

あれは凄い。
初めて聴いた時の衝撃は、今でも忘れられません。
常識破りと言うか、既成概念を完膚なきまでに打破と言うか。
それでいて完璧な出来です。恐らく、これまでに数百回聴いてると思います。
で、その次に出会ったのがこのレコードだったので、非常に思い出深いです。

作品33&126なので、無論「エリーゼのために」などは入ってませんが、
グールドの「エリーゼのために」など聴きたくありませんよね。
ま、グールドも弾くわけないと思いますけど。
by song4u (2010-09-05 02:16) 

mag

ぶっ!!!
渋いね
グレングールドは平均律クラヴィーアとゴールドベルグは良く聞いてたよ
彼氏はすごいスタイルでひいてたでしょ
体が凄く歪んでたから 50代で亡くなっちゃいましたねぇ〜〜
日頃から骨格を左右対称にすることに気をつけないと
早死にしちゃうんだよねぇ〜〜〜


あんまり深く関わりもたないから>音楽
結局、ショパンから現代は全然聞かないで終わっちゃった
モーツアルトはピアコンが大好きだけど 最近聞かないなぁ〜〜〜
と言いつつ
LAXMANの38を持っているのが自慢


by mag (2010-09-05 11:19) 

song4u

姉さん、毎度どうも。(^^;

グールドって渋いの?
学生時代にグールドを絶賛するヤツがいて、その影響で聴き始めました。
平均律は聴いてませんが、ゴールドベルクは結構聴いたなあ。
しかし、グールドのモーツァルトは、どうしてあんなにヒドイのでしょう。
どう聴いても、イヤイヤ弾いているようにしか聴こえない。
モーツァルトファンとしては、「アマデウス」以上にショックですよ。

グールドのタッチは、和声(響き)よりも音そのものを大事にしているように
ぼくには思えます。その結果が、あのかがみ込むような異常に低い姿勢に
繋がっているのではないか・・・という気がします。
音源を聴く限りにおいては、演奏にはかなりのダイナミズムを感じますが、
あの独特の演奏スタイルが目指すものは、決してダイナミックなものでは
なかったのだろうと思います。

ところで。
AVを趣味にしていながら、LUXの38シリーズを知りませんでした。(恥)
管球式のプリメインなんですね。若い頃は「いつかはタマを」思ってましたが、
その思いは未だに実現しておりません。
いつも思うだけで、実行力皆無。(^^;
by song4u (2010-09-05 19:39) 

mag

モーツアルトねぇ〜〜〜
案外、パプーな奴だったかもね 音楽の格調と本人がオーバーラップしちゃっているかも
オーストリーの宮廷で幼いマリーアントワネットに結婚申し込んだのは
彼氏じゃなかったっけ?
ガキの頃からいいかげん軽いノリだったかも?
だってさ〜〜〜〜〜あの人の音楽天才だもん苦労見えないもん
凄いといつも思う

昔は38は安かったんよ 意外に需要が多かった 注文生産だったけど
出力が弱くてパワーアンプが絶対必要だけどそこまでは金続かなかった
で、テープデッキを通してからスピーカーに音出したりしたのよ
しかし、金ピン使ってのタマの音は本当にきれいでまったりと柔らかく良い音してたな〜〜〜〜
by mag (2010-09-05 21:48) 

song4u

>苦労見えないもん

それはね姉さん、我々には彼の苦労は分からないってことじゃないかなあ。
外面的な苦労だけをとっても、彼の苦労は人一倍だったと思います。
だって、子供の頃から旅から旅ですよ。(今の旅行とはワケが違う)
モーツァルトの天才は、実際に譜面を見て、自分でそれをトレースすれば
誰だってすぐに気がつきますから。ほとんど無人の荒野だもん。

ショパンの感覚の鋭さ、和声の緻密さも、その音に接すれば一発です。
本当にすごい音を見つけるなあ・・・としか言いようがありません。
できれば自分で弾いて耳にするのが一番ですが、駄目なら音大生のような
中途半端な人の演奏が一番分かりやすいと思います。
大家と言われる人の演奏にはヒネた所があって、凡人には分かりにくいです。

タマの弱点は出力が小さいこと。
これをカバーするには、高能率のスピーカと組み合わせるしかありません。
だけど、一般的に良くできたスピーカの能率は低いのが実情ですよね。
とは言え、少なくとも20W級であれば、普通の音量ならまず問題ない。
姉さん、大音量派なのですか?

>テープデッキを通してからスピーカーに音出したりした

テープデッキには、スピーカを駆動するようなアンプは積まれていないと
思うのですが。どういうこと??
by song4u (2010-09-05 22:39) 

mag

さあ
あたいにはわからんけど、ナカミチのデッキに音入れてそれを
録音状態にしてスピーカーに出したと記憶してる
音が全然違って聞こえたよ

基本仕事と同じで苦労が見える様なやり方は馬鹿にされるからねぇ〜〜
どんな複雑で酷い思いをしても、完成形は美しい見てくれじゃなけりゃね
水泳は水しぶきが多ければ多い程、効率悪くて成績が最低
気をつけなくちゃ〜〜〜〜


by mag (2010-09-05 23:08) 

song4u

>録音状態にして

唯一のヒントはここだと思う。
録音状態ってことは、ラインアウトにモニター出力が出ていたんだと思います。
つまり、プリアンプとしてデッキを使ったということならあり得ますね。
どんなデッキであろうが、スピーカを駆動するパワーアンプを搭載した製品は
聞いたことがありませんから。

>水泳は水しぶきが多ければ多い程、効率悪くて成績が最低

うーむ。
相変わらず姉さん、深くて鋭いね。
水=抵抗勢力、水しぶき=諍い、悪い成績=上がらない成果ってことだね。
思い当たるフシがあり過ぎて怖いぐらいだ。
by song4u (2010-09-05 23:40) 

mag

仕事でこれだけやったんだ〜〜〜〜
と、大きな声だす奴も嫌い
黙々と仕事をしてシームレスで次なる仕事に向かう勇者を見逃す
上司はもっと嫌いだ
by mag (2010-09-06 08:00) 

song4u

ギク。どきっ。やば。
そりゃ全部おれのことだ・・・
by song4u (2010-09-06 22:14) 

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