SSブログ

ぼくの中の昭和の断片 [昔話]

平成の世になって早24年目。
陽水の世紀の消音クチパク、「お元気ですか~?」からもう四半世紀近くが経つなんて
絶対ウソだよね、そんなの。そんなこと、あっていいはずがありませんよ、絶対!

さて、そんなこんなの今日この頃、昭和を思い起こさせるブログ記事を目にすることが、
何だかすごく多いような気がするのですが、気のせいでしょうかねえ?
そんな中のひとつ、例えばこの本は、“e”さんが記事の中で紹介してくれたものです。
タイトルに偽りなし。少し古めの昭和の香りが、あちこちに溢れていました。

120128_183040.JPG

東京オリンピックであります。
この時ぼくは10歳の紅顔の美少年。(誰も言ってくれない時は自分で言う。^^)
毎日かじりつくように見てましたね、白黒テレビで!^^
今でも一番記憶に残ってるのは、東洋の魔女でもなく、体操の遠藤選手でもなく。
マラソンのアベベでも、陸上100mのヘイズでもありません。
どういうわけだか、水泳のドン・ショランダー選手。不思議だけど事実だもんなあ。
その後、市川崑監督の『東京オリンピック』を全校生徒で観に行かされました。
映画館までを遠足みたいに整列徒歩して行ったのが、妙に楽しかった覚えがあります。


昭和の中に身を置いたのが約35年(34年と10ヶ月)。
そして、平成のそれが約23年(23年と1ヶ月)です。
よくよく考えたら、面白いことに気づきましたよ。
平成の経験値23年というのは、非社会人の期間と同じです(大学3年を2回やったので)。
ということは、残りの35年は社会人の期間と同じなんですね。
単なる偶然だし、だからどうだってことも、特には無いんですけど。
でも、社会人になるまでの23年間って、結構色々なことがあった気がするけど、
平成の23年間ってエポックメイキングな出来事が少ないような気がするなあ。

昭和のキーワードって何でしょう?
人それぞれキーワード自体も違ってるだろうし、それが持つ意味も違うんでしょうけどね。
不思議なのは、昭和って何だか暖かい感じがするんですよね。正体は不明だけど。
暖かいのは体温でしょうか? 絶えず動き回ってたから体温が上がってるのかなあ?

昭和にあって、平成に無いもの。
無駄が無い、という前提。
昭和には、無駄になると事前に分かっている前提など、あり得なかった気がします。
一方、平成には、ある程度の無駄が無いと、全体が成立しない危うさがありました。
だから、無駄を省き始めた今、世の中はどんどん危うくなり始めてます。

昭和にあって、平成に無いもの。
ソリッドステート(という表現)、オープンリールのテープデッキ(憧れの10号リール)。
NASA宇宙ロケット打ち上げの実況生中継と、その際の同時通訳。
蛍雪時代(←ぼくはやや世代が違うけど)、赤尾の豆単。

昭和って、追いかけてる気楽さがエネルギー源だったんじゃないかなあ?
平成は、追いかけられてる焦燥感がブレーキを掛けてる気がしますね。
nice!(81)  コメント(54) 
共通テーマ:blog

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。