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40年ぶりの『二十歳の原点』 [その他]

donさんのページをはじめ、みかん君のページなど、このところ本の話題が旬であります。
でね、誰しも忘れられない本の一冊や二冊、十冊や二十冊、絶対にありますよね。

もう、かれこれ1ヶ月以上前になるのかなあ。
車検の見積もりを頼んだ後、時間つぶしに BookOff の店内をブラブラしていたら、
あっと言う間に視線が引き寄せられ、クギ付けになりました。
探すともなく、目に飛び込んできた背表紙・・・『二十歳の原点』。

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同世代の諸兄には、ひょっとすると少し痛すぎる本かもしれません。
ぼくが初めてこの本を手に取ったのは、大学入試の直前・・・'71年の終わり頃か、
もしかしたら'72年になっていたか。
おぼろげで頼りない記憶の中では、連合赤軍のあさま山荘事件(72年2月)や、
入試の合格発表(同)などと同じ時系列にあり、見事に同化しています。

ご存知の方も多いことと思います。
昭和44年('69年)6月24日未明、鉄道自殺した筆者の最後の半年間の日記をまとめた
のが本書です。初版発行は昭和46年('71年)5月10日。

漆黒の闇の中に真紅の花が一輪、かなり強烈なインパクトです。
だけど、未だにこの表紙の意味がよく分かりません。
デザイナー氏が読み手に伝えたかったのは、いったい何だったのでしょう?

当時、大きな話題になった本だったと思います。
約40年前、不肖18歳直前という多感な時期に読んだ感想は、当然のことながら、
著者である高野悦子さんの目線に極めて近いものであったと思います。
すなわち・・・

「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」(高野悦子)

この言葉には、一も二もなく完全同意した記憶があります。
しかし、今、改めて読んでみて、当時との決定的な差異に気がつきました。
当時はまったく気に留めることもなかった次の言葉が、重く重く感じられることです。
考えてみれば、40年の歳月は、否応なしに確実に流れているわけですね。

「親の私が抱いていた「悦子」と別の人間がそこにいたのです」(高野三郎)

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